悪友との付き合いを断ち切るとソーシャルキャピタルは(逆に)増える
2021.04.16
Updated by WirelessWire News編集部 on April 16, 2021, 11:22 am JST
2021.04.16
Updated by WirelessWire News編集部 on April 16, 2021, 11:22 am JST
明治初期、日本は欧米に100年遅れて産業革命の時代を迎えた。欧米並みの電機製品を創ることなど、夢のまた夢、多くの人がそう考えた時代にあって、日立製作所の創業者小平浪平(おだいら・なみへい)は、地方の鉱山の粗末な掘っ建て小屋を根城にした社内ベンチャーを、日本を代表する電機メーカーに育て上げた。
だがしかし、小平浪平は決して天才肌の人ではない。ごく普通の青春時代を過ごした平凡な青年だった。にもかかわらず小平浪平は100年の遅れを取り戻して欧米に追い付くイノベーションを起こした。その理由はどこにあるのだろう?
上司の反対を押し切って起こした社内ベンチャーでは、苦労の末、何とか仕上げた電機製品は故障にづぐ故障で、親会社からも見放される始末。挫折につぐ挫折を、普通の人、小平浪平はどう乗り越えたのだろうか?試練を乗り越え、リープフロッグを成し遂げた秘密は、彼の仲間造りにあった。久原房之助、鮎川義介といった偉大なパトロン、高尾直三郎、馬場粂雄、倉田主税などのスタートアップ時期の日立製作所を支えた部下たち、小平浪平は多くの仲間に恵まれた。そしてこの仲間づくりの方法に彼なりのたくさんのノウハウがあったのだ。これは現代にも通用するイノベーションのための社会関係資本の構築法、ということになる。このあたりを詳しく解説するイベントにしたい、と思う。
1.イノベーターは普通の青年だった(その生い立ち)
2.産業報国の志が芽生えたきっかけはどこにあったか
3.実は小さな社内ベンチャーとしてスタートした日立製作所
4.小平を支えたイノベーター、久原房之助と鮎川義介
5.ソーシャルキャピタルによるイノベーション(才能よりも社会関係資本力)
(*アジェンダは予告なく変更することがあります)
日 程:2021年 4月22日(木曜)19:00〜(2時間程度を予定)
会 場:Zoomを利用したオンラインイベントです。渋谷キューズ(SHIBUYA QWS)からの中継になります。
参加料:¥1000(税込):第1回は全体(6回開催)のオリエンテーションを兼ねていますので特別価格になっています(オンライン交流会は2回目の講義終了後からスタートします)。なおチケットの購入期限は当日4月22日の午前中までとさせていただきます。
申込み:Peatixよりお申し込みください。(申込みはこちら)事前招待メールをお送りします。
主 催:WirelessWireNews編集部(スタイル株式会社)+日立アカデミー+渋谷キューズ(SHIBUYA QWS)
〈講師プロフィール〉
加藤兼司
株式会社日立製作所 グローバル渉外統括本部 産業政策本部 担当部長。1990年日立製作所入社、情報事業部門にてSOHO向け事業、ネットビジネスなど新規事業立ち上げに従事。20代は仕事のかたわら、大前研一氏が主宰した平成維新の会事務局でボランティアスタッフとして活動。「大前研一の政策学校一新塾」設立に参画、企画委員を務める。1994年総務庁主催「国際青年育成交流」(現、内閣府主催 青年国際交流事業)団員に選抜され、英国に派遣されるなど社会活動に参画。2001年より国際事業戦略部門にて、中東・アフリカ、ロシアなどの新興市場開拓、欧州、北米等の事業開発、戦略策定に従事。2014年~16年海外M&Aなど投資案件に関する経営会議の諮問機関である投資委員会の事務局長役を務める。2014年~19年ダボス会議を主催するWorld Economic Forumとの渉外を担う。現在、技術論文誌「日立評論」にて連載コラム「Global Foresights」を執筆中
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら