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藤島 皓介(ふじしま・こうすけ) 東京工業大学・地球生命研究所 准教授

生命の起源が分かると何が面白いのか

Reasons to Research the Origin of Life

2022.01.26

Updated by Schrodinger on January 26, 2022, 19:00 pm JST

藤島皓介先生は、東京工業大学が文部科学省の世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に採択され設立された地球生命研究所(ELSI)の研究員。宇宙生物学(Astrobiology)の専門家です。

宇宙生物学は、地球上の生命に限らず、宇宙全体での生命体(の存在)について研究し、生命の起源を明らかにしようとする学問ですが、厄介なのはその研究対象の「生命」が科学的に定義されていないことにあるのだそうです。例えば、「代謝を行う細胞を持つ」ことは生命の一つの特徴ではありますが、細胞を持たず、遺伝子とタンパク質の殻だけで構成された微粒子であるウイルスが生命でないとは言い切れません。

結果的に宇宙生物学は、物質科学・地球物理学・天文学・生物学・化学などを横断する学際的研究にならざるを得ないのですね。

しかし、そのような(曖昧な)生命の起源が分かると、生命の未来について何らかの手掛かりが得られる可能性があります。宇宙生物学の研究者が地球外生命の可能性を推察したり、その存在の発見に躍起になっているのは、生命の未来が予測できると私たちの生命観や生命倫理、さらには日常的な社会活動に大きなインパクトを与える可能性がある、と予見しているからでしょう。

宇宙生物学は今どこまで深化・進化していて、さらにどこへ進もうとしているのか、2月2日は藤島先生のエキサイティングな講義を楽しみましょう。

募集要項
2月2日(水曜日)19:30開始
生命の起源がわかると何が面白いのか

藤島 皓介(ふじしま・こうすけ) 東京工業大学・地球生命研究所 准教授

藤島 皓介(ふじしま・こうすけ) 東京工業大学・地球生命研究所 准教授

2005年慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、2009年同大学大学院政策・メディア研究科博士課程早期修了。日本学術振興会(JSPS) 海外特別研究員、NASA(米航空宇宙局)エイムズ研究センター研究員などを経て現職。

受賞歴
2016 WIRED Audi INNOVATION AWARD2016
2016 iGEM2016 Measurement部門 最優秀プロジェクト(Stanford-Brownチームアドバイザー)
2015 NASA Science Innovation Funding award (FY2016)
2015 iGEM2015 Manufacturing部門 最優秀プロジェクト(Stanford-Brownチームアドバイザー)
2014 NASA Center Innovation Funding award (FY2015)2012 最優秀ポスター発表, Gordon Research Seminar (GRS): Origin of Life, 米国
2011 第28回 井上研究奨励賞, 井上科学振興財団
2010 最優秀口頭発表, 3rd AYRCOB 2010, 台湾
2009 Nature Reviews Molecular Cell Biology Award, RNA 2009 Meeting, 米国

・日程:2022年2月2日(水曜)19:30-21:30(予定)
・講義は最初の30分程度。残りの時間を延々と雑談に費やすことで「気楽に参加できる放課後」というコンセプトで実施します。
・Zoomを利用したオンラインオンラインイベントです。前日までに参加URLをメールでお送りします。
・参加費:無料
こちらのPeatixのページからお申し込みください。


「シュレディンガーの水曜日」は、毎週水曜日19時半に開講するサイエンスカフェです。毎週、国内最高レベルの研究者に最先端の知見をご披露いただきます。下記の4人のレギュラーコメンテータが運営しています。

原正彦(メインキャスター、MC):東京工業大学・物質理工学院応用科学系 教授原正彦(メインコメンテータ、MC):東京工業大学・物質理工学院・応用化学系 教授
1980年東京工業大学・有機材料工学科卒業、1983年修士修了、1988年工学博士。1981年から82年まで英国・マンチェスター大学・物理学科に留学。1985年4月から理化学研究所の高分子化学研究室・研究員。分子素子、エキゾチックナノ材料、局所時空間機能、創発機能(後に揺律機能)などの研究チームを主管、さらに理研-HYU連携研究センター長(韓国ソウル)、連携研究部門長を歴任。現在は東京工業大学教授、地球生命研究所(ELSI)化学進化ラボユニット兼務、理研客員研究員、国連大学客員教授を務める。

今泉洋(レギュラーコメンテータ):武蔵野美術大学・名誉教授今泉洋(レギュラーコメンテータ):武蔵野美術大学・名誉教授
武蔵野美術大学建築学科卒業後、建築の道を歩まず、雑誌や放送などのメディアビジネスに携わり、'80年代に米国でパーソナルコンピュータとネットワークの黎明期を体験。帰国後、出版社でネットワークサービスの運営などをてがけ、'99年に武蔵野美術大学デザイン情報学科創設とともに教授として着任。現在も新たな表現や創造的コラボレーションを可能にする学習の「場」実現に向け活動中。

増井俊之(レギュラーコメンテータ):慶應義塾大学環境情報学部教授増井俊之(レギュラーコメンテータ):慶應義塾大学環境情報学部教授
東京大学大学院を修了後、富士通、シャープ、ソニーコンピュータサイエンス研究所、産業技術総合研究所、米Appleにて研究職を歴任。2009年より現職。『POBox』や、簡単にスクリーンショットをアップできる『Gyazo』の開発者としても知られる、日本のユーザインターフェース研究の第一人者だがIT業界ではむしろ「気さくな発明おじさん」として有名。近著に『スマホに満足してますか?(ユーザインタフェースの心理学)(光文社新書)など。

竹田茂(司会進行およびMC):スタイル株式会社代表取締役/WirelessWireNews発行人竹田茂(司会進行およびMC):スタイル株式会社代表取締役/WirelessWireNews発行人
日経BP社でのインターネット事業開発の経験を経て、2004年にスタイル株式会社を設立。2010年にWirelessWireNewsを創刊。早稲田大学大学院国際情報通信研究科非常勤講師(1997〜2003年)、独立行政法人情報処理推進機構・AI社会実装推進委員(2017年)、編著に『ネットコミュニティビジネス入門』(日経BP社)、『モビリティと人の未来 自動運転は人を幸せにするか』(平凡社)、近著に『会社をつくれば自由になれる』(インプレス/ミシマ社)、など。

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