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Navigating the Frontiers: The Cognitive Computation Challenge in the Age of Human-AI Symbiosis
June 5, 2026
シュレディンガーの水曜日事務局 Schrödinger
オンラインイベント「シュレディンガーの水曜日」の運営事務局です。東京工業大学・物質理工学院・原正彦研究室で始まった、WirelessWireNewsが主催するオンライン・サイエンスカフェです。常識を超えた不思議な現象に溢れた物質科学(material science)を中心に、日本の研究開発力の凄まじさと面白さを知っていただくのが目的です。
数理生物学(mathematical biology)は生物学的過程を数学的に表現することでモデル化し、生物学、医学生物学あるいはバイオテクノロジーに理論的な裏付けを与えることができます。例えばタンパク質の相互作用をイラストなどを使って視覚化することはできますが、これはこの相互作用のシステムを厳密には説明しているわけではありません。視覚に訴えて説得しているに過ぎないわけです。厳密な表現にはどうしても数学、すなわちシステムを量的に表現する手法を必要とします。この考え方をヒトそのものに適用することで、ヒトがどのように物事を理解・認識しているのかという「意味理解」の基礎的な認知過程の解明に挑んでいるのが日高先生が専門とする認知計算論( Cognitive Computation)です。
ヒトの認識に様々な解がありうるにもかかわらず、特定の方向性を持った認識(認知バイアス)が発生することがあります。例えば「ネッカーキューブ」(下記図の左)は二次元上の図形でありながら三次元の立体のように見えることで知られています。一方、右の図は平面的に見えると答える人が多数です。なぜ左は立体に見えて、右は平面に見えるのでしょう。これに対しては写像の中に潜んでいる対称性による数学的説明が可能です(詳細は当日ご本人からご説明いただきます)。この原理を応用すると、大規模言語モデル(LLM)の設計原理を解き明かすことにもつながることが最近わかったのだそうです。

大規模言語モデル(LLM)がなぜ長い文を処理できるようになったのか、あるいはなぜ言語を学習すると単語ベクトルが図形を描くことができるのかは実はつい最近まで、当のLLM自身がその“理屈”を説明できなかったのです。しかしその理屈、すなわち設計原理を認知計算論で解き明かすことができれば、実はこんなに「大規模」である必要がないという結論が導けます。トランスフォーマー(Transformer)の設計原理がわかればLLM自体をコンパクトにできる。無駄に電力を浪費するAIデータセンターなど作らなくて済む、というわけです。期せずしてなんだかすぐに役立ちそうな気配が濃厚になってきた「認知計算論」の最新状況をお伝えするのが2026年7月15日(水)の「シュレディンガーの水曜日」です。いつもの原先生をはじめとするシュレディンガーなキュレータに加え、今回はゲストコメンテータとして高橋康介先生(立命館大)、清河幸子先生(東京大学)にも加わっていただきます。乞うご期待。
| 名称 | シュレディンガーの水曜日 「人工知能(AI)との共存のための認知計算論( Cognitive Computation)の挑戦」 |
|---|---|
| 開催日時 | 2026年7月15日(水) 19:00~21:00 |
| アジェンダ (敬称略) | 「人工知能(AI)との共存のための認知計算論( Cognitive Computation)の挑戦」日高昇平(北陸先端科学技術大学院大学(JAIST )准教授)九州大学理学部生物学科卒業、京都大学大学院情報学研究科博士後期課程修了。同大学博士(情報学)取得。2008年 Indiana Universityにて博士研究員。2010年北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科助教。2017年より同准教授。言語・認知発達、意味認知の計算論的メカニズムの解明を目的に、心理学実験・情報理論・機械学習・非線形時系列解析などを駆使した研究を行う ゲストコメンテータ 高橋康介(立命館大・教授) 専門は認知心理学。物を見ること、音を聞くこと、顔を覚えること、表情から気持ちを読み取ること。あまりにも当たり前に行なっているので普段は気づきませんが、よく考えてみると不思議な「なぜ?」がたくさんあります。実験という研究手法を通して、このような認識のメカニズムを解き明かしたい。「人間の認識」という不思議な現象の解明から、ゴーギャンの問い(「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」)に迫るのが野望。 清河幸子(東京大学・准教授) 他者とのかかわりによって生み出される人間の賢さと愚かさを捉えることを目指し、他者との相互作用が問題解決に及ぼす影響の検討、洞察問題解決プロセスの性質に関する検討、アイデア生成を促す要因の特定、潜在学習の性質に関する検討などを日々実践中 |
| 実施形態と参加方法 | Zoomウェビナー(Webinar)を利用したオンラインイベントです。 お申し込みはこちらから |
| 参加料 | 無料 |
| 申込期限 | 2026年7月15日 (水)の18時まで |
| 主催 | 「シュレディンガーの水曜日編集委員会」/スタイル株式会社 |
| 協賛 | 応用物理学会(予定)、日本物理学会(予定) |
※プログラムの内容・時間などは予告なく変更となる可能性があります。ご了承ください。
