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NTT東日本、コスト5分の1のローカル5Gサービスを5月から提供

2022.03.10

Updated by WirelessWire News編集部 on March 10, 2022, 21:05 pm JST

東日本電信電話(NTT東日本)は企業向けのローカル5Gサービス「ギガらく5G」を2022年5月から全国で提供する。これまでの約5分の1となる月額30万円程度という低価格でローカル5Gを構築・運用できるのが特徴である。5年間の費用は工事費などを含めた総額で約2000万円となる。

ギガらく5Gは、特定の企業敷地内で高品質・高性能なプライベート通信インフラを実現するローカル5Gを、NTT東日本がアウトソーシング契約で構築・運用するサービスである。アップリンク通信のスロット数を増やした準同期TDD1(時分割多重でRAN帯域使用効率を向上させる規格)への対応も可能な本格的な5Gスタンドアローン機能を、電波免許の取得からネットワーク設計、システム構築、導入後の運用・サポートまでNTT東日本が一括して請け負う。「安定した大容量通信」や「アップリンクを高速化するカスタマイズ」といったユーザー企業のニーズに応じた5Gベースの通信インフラを容易に構築できる。

企業のDXを推進する基盤技術として注目を集めているローカル5Gだが、「導入・運用コストが高い」「構築、運用に専門的な知識が必要」といった課題があり、導入はなかなか進んでいない。NTT東日本では、コストを従来の約5分の1に抑えながらローカル5Gの構築・運用を丸ごと引き受けることで、ローカル5Gの導入を加速させる狙いだ。

インターネットに接続するためのアクセスサービスとしてはNTT東日本とNTT西日本のフレッツ 光ネクストが利用できる。光コラボレーション事業者が提供するFTTHサービス(コラボ光)を利用することも可能だ。アクセスサービスの料金は定額で、5Gデータ通信は使い放題となる。

ギガらく5Gの料金プランは、導入しやすいサブスクリプション型と、5G投資促進税制や今後の補助金などの対応を見据えた一括支払い型の2種類から選べる。基本利用料は月額払いのサブスクリプション型で月額30万6900円(一括払いの場合で1159万4000円の初期料金+月額11万3300円)。それ以外に、アンテナ一体型RU(Radio Unit)の利用料金が1台につき月額2万6400円(同105万6000円+月額8800円)、アンテナが1台につき月額7700円(同44万円)または月額1万3200円(同73万7000円)が最低限として必要となる。なお、サブスクリプション型の場合は2年が最低利用期間となっており、2年未満で解約する場合は残りの料金を一括で支払う必要がある。

[リリース]
マネージド・ローカル5Gサービス「ギガらく5G」の提供について(NTT東日本)

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