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素材・材料が日本を支える基幹産業になるための条件とは

素材・材料が日本を支える基幹産業になるための条件とは

Requirements for materials to become a core industry that supports Japan

2022.05.30

Updated by Schrodinger on May 30, 2022, 13:51 pm JST

日本産業の低迷が続いています。半導体、液晶テレビ、自動車などの基幹分野の担い手が隣国の韓国、台湾、中国などに移っています。2021年6月に経済産業省が公表した「半導体戦略」においても「日本の半導体産業は、1990年以降徐々にその地位を低下させ、将来的に日本のシェアはほぼ0%になる」という予測を出しています。

凋落の主な要因として「日米貿易摩擦によるメモリ敗戦、設計と製造の水平分離の失敗、デジタル産業化の遅れ、日の丸自前主義の陥穽、国内企業の投資縮小と韓台中の国家的企業育成」を挙げています。ただ、素材・材料関係についてはその存在感を堅持しており、第二次世界大戦後、繊維→船舶→鉄鋼→自動車→電子と産業構造を変化させてきた日本の次の主たる産業が「化学」になりうる可能性もあります。

ただし、世界情勢はご承知のように大きく変化しています。今までは上手くいった産業構造転換がこれからも有効かどうかは全く未知です。そこで今回の「シュレディンガーの水曜日」では、2022年5月に相次いで採択された「経済安全保障推進法」と「国際卓越研究大学法」、これらに最近の科学技術の進展を併せて、可能性を検討してみたいと思います。

本来、科学技術は、産業の根幹をなすとともに、国民に開かれたものであるべきで、その発展のためには、国や企業に囲い込まれてはいけません。現在の政府がこの辺りを本当に理解しているかという点も検討材料になるはずです。参加されている方々との議論を楽しませていただきたいと思います。(八瀬)

募集要項
6月1日(水曜日)19:30開始
素材・材料が日本を支える基幹産業になるための条件とは

八瀬清志(やせ・きよし)国立研究開発法人 産業技術総合研究所・名誉リサーチャー八瀬清志(やせ・きよし)国立研究開発法人 産業技術総合研究所・名誉リサーチャー
1973年大阪大学理学部高分子学科入学、1978年同大学大学院理学研究科無機及び物理化学専攻(修士)、1980年京都大学大学院理学研究科化学専攻(博士)、1984年広島大学生物生産学部食品物理研究室・助手、1989年マックスプランク(Max-Planck-Institut)高分子研究所・客員研究員、1991年広島大学大学院生物圏科学研究科・助教授、1992年通商産業省・工業技術院・繊維高分子材料研究所・主任研究員、1997年同室長、2000年総務部総務部産業技術総合研究所(産総研)設立準備本部(戦略企画調整チーム)調査官就任を経て、2001年産総研光技術研究部門・副部門長、2010年同・ナノシステム研究部門・部門長、2012年同・計測・計量標準分野・副研究統括、2015年同・評価部・首席評価役、2016年同・材料・化学領域・領域長補佐、2020年先端素材高速開発技術研究組合(ADMAT)専務理事補佐、2022年産総研・ナノ材料研究部門・契約職員を経て現在に至る。

・日程:2022年6月1日(水曜)19:30から45分間の講義(その後、参加自由の雑談になります)
・Zoomを利用したオンラインイベントです。申し込みいただいた方にURLをお送りします。
・参加費:無料
・お申し込み:こちらのPeatixのページからお申し込みください。


「シュレディンガーの水曜日」は、毎週水曜日19時半に開講するサイエンスカフェです。毎週、国内最高レベルの研究者に最先端の知見をご披露いただきます。下記の4人のレギュラーコメンテータが運営しています。

原正彦(メインキャスター、MC):東京工業大学・物質理工学院応用科学系 教授原正彦(メインコメンテータ、MC):東京工業大学・物質理工学院・応用化学系 教授
1980年東京工業大学・有機材料工学科卒業、1983年修士修了、1988年工学博士。1981年から82年まで英国・マンチェスター大学・物理学科に留学。1985年4月から理化学研究所の高分子化学研究室・研究員。分子素子、エキゾチックナノ材料、局所時空間機能、創発機能(後に揺律機能)などの研究チームを主管、さらに理研-HYU連携研究センター長(韓国ソウル)、連携研究部門長を歴任。現在は東京工業大学教授、地球生命研究所(ELSI)化学進化ラボユニット兼務、理研客員研究員、国連大学客員教授を務める。

今泉洋(レギュラーコメンテータ):武蔵野美術大学・名誉教授今泉洋(レギュラーコメンテータ):武蔵野美術大学・名誉教授
武蔵野美術大学建築学科卒業後、建築の道を歩まず、雑誌や放送などのメディアビジネスに携わり、'80年代に米国でパーソナルコンピュータとネットワークの黎明期を体験。帰国後、出版社でネットワークサービスの運営などをてがけ、'99年に武蔵野美術大学デザイン情報学科創設とともに教授として着任。現在も新たな表現や創造的コラボレーションを可能にする学習の「場」実現に向け活動中。

増井俊之(レギュラーコメンテータ):慶應義塾大学環境情報学部教授増井俊之(レギュラーコメンテータ):慶應義塾大学環境情報学部教授
東京大学大学院を修了後、富士通、シャープ、ソニーコンピュータサイエンス研究所、産業技術総合研究所、米Appleにて研究職を歴任。2009年より現職。『POBox』や、簡単にスクリーンショットをアップできる『Gyazo』の開発者としても知られる、日本のユーザインターフェース研究の第一人者だがIT業界ではむしろ「気さくな発明おじさん」として有名。近著に『スマホに満足してますか?(ユーザインタフェースの心理学)(光文社新書)など。

竹田茂(司会進行およびMC):スタイル株式会社代表取締役/WirelessWireNews発行人竹田茂(司会進行およびMC):スタイル株式会社代表取締役/WirelessWireNews発行人
日経BP社でのインターネット事業開発の経験を経て、2004年にスタイル株式会社を設立。2010年にWirelessWireNewsを創刊。早稲田大学大学院国際情報通信研究科非常勤講師(1997〜2003年)、独立行政法人情報処理推進機構・AI社会実装推進委員(2017年)、編著に『ネットコミュニティビジネス入門』(日経BP社)、『モビリティと人の未来 自動運転は人を幸せにするか』(平凡社)、近著に『会社をつくれば自由になれる』(インプレス/ミシマ社)、など。

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