総務省は2014年2月4日、携帯電話とPHSの間の番号ポータビリティ(MNP)を2014年10月1日に開始すると発表した。番号を維持したまま、PHSから携帯電話へ、およびその逆の事業者の乗り換えが可能になる。
携帯電話とPHS間の番号ポータビリティは、利用者の利便性向上や、一層の競争環境の進展などの効果を見込んで導入が検討されてきた。2013年11月1日には、携帯電話でも従来PHSが利用していた「070」で始まる番号の割り当てが始まり、見かけの番号での携帯電話とPHSの垣根がなくなった。10月1日以降は携帯電話とPHS間で事業者の乗り換えが可能になり、番号での両者の区別はつかなくなる(関連記事:「070」で始まる携帯電話番号の利用、11月1日に開始)。
電話番号で携帯電話とPHSの区別がつかなくなるため、PHSに電話をかけたときに特別な呼び出し音が鳴るしくみを導入し、通話料金の違いなどの認識ができるようにする。また、番号ポータビリティの実施と同時に、携帯電話とPHSの間でSMS(ショートメッセージサービス)の利用が可能になる予定である。
【報道発表資料】
・携帯電話とPHS間の番号ポータビリティ開始について
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