アップル、2013年10-12月期決算 - iPhone販売台数、アナリスト予想に届かず
2014.01.28
Updated by WirelessWire News編集部 on January 28, 2014, 10:16 am JST
2014.01.28
Updated by WirelessWire News編集部 on January 28, 2014, 10:16 am JST
アップル(Apple)が米国時間27日、2013年10−12月期の決算を発表。注目されたiPhoneの販売台数は過去最高の5100万台となったものの、アナリスト予想の5400万〜5500万台には届かなかった。また2014年1−3月期の業績予想が前年並みとなったことなどもあり、同社の株価は時間外取引で大幅下落したという。
[Apple's Earnings Report: Breaking Down the Results - Bloomberg TV]
同期の売上は576億ドルで過去最高を記録(前年同期は545億ドル)。また純利益は131億ドルで前年とほぼ変わらなかったが、同社が進めてきた株価買い戻しの結果、一株あたり利益は14ドル50セントと前年の13ドル81セントを上回った。粗利率は37.9%と前年の38.6%から減少したという。
製品別の販売台数は、iPhoneが5100万台(前年同期は4780万台)、iPadが2600万台(同2290万台)とそれぞれ過去最高に。Macの販売台数は480万台へ増加(同410万台)。またiPhoneの平均販売単価(ASP)は636ドルで前年同期の642ドルを若干下回った一方、iPadのASPは439ドルで前年同期の440ドルからわずかに上昇。
Bloombergが集計したアナリストの予想は、売上が575億ドル、一株あたり利益は14ドル07セント、iPhone販売台数は5470万台、iPad販売台数は2500万台。いっぽうThomson Reutersのアナリスト予想は、売上575億ドル、一株あたり利益は14ドル07セント、iPhone販売台数が5500万台、iPad販売台数は2500万台などとなっている。
今四半期の業績予想については、アップルが示したガイダンスが売上420億〜440億ドル(前年同期の実績は436億ドル)、粗利率37〜38%。それに対し、Bloomberg集計のアナリスト予想は売上461億ドル、粗利率37.3%で、Reutersのアナリスト予想でも売上460億ドルとなっている。
今期は、チャイナ・モバイル(China Mobile)によるiPhoneの取り扱い開始が大きな期待材料として注目を集めていたが、アップルの業績予想がほぼ前年並みとなったことから、投資家の間で同社株式の落胆売りが発生したという。決算発表後のアップル株価下落については、WSJが5%以上、Reutersが6%、またBloombergでは最大9.1%などとなっている。
今回の決算発表で、アップルの成長ペース鈍化がさらに鮮明になったことから、今後はiPhone、iPadに続く大型新規製品の投入を期待する声がこれまで以上に強まるものと見られる。
[利益と売上の推移]
[iPhone、iPad、Macの販売台数推移]
[iPhone、iPadの平均販売価格の推移]
【参照情報】
・Apple Reports First Quarter Results - Apple
・Apple breaks iPhone and iPad sales records in Q1 2014 - The Verge
・Apple earnings: record-setting 51M iPhones, 26M iPads -
・Apple Reports Flat Earnings for Holiday Quarter - WSJ
・Apple IPhone Sales Trail Estimates for Holiday Quarter - Bloomberg
・Apple's iPhone sales lag Wall Street, shares dip - Reuters
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