米AWS-3オークション、ついに終了 - 落札額は合わせて449億ドルに
2015.01.30
Updated by WirelessWire News編集部 on January 30, 2015, 13:53 pm JST
2015.01.30
Updated by WirelessWire News編集部 on January 30, 2015, 13:53 pm JST
昨年11月なかばから続いていた米連邦通信委員会(FCC)によるAWS-3周波数帯のオークションが米国時間29日についに終了。落札額の合計は約449億ドルに達し、予想額の100億〜200億ドルを大幅に上回る結果になったという。
Fierce Wirelessによると、過去の周波数帯オークションの落札額は、2006年実施のAWS-1帯オークションで137億ドル、2008年の700MHz帯オークションで189億ドル(ただしWSJでは191億ドルとしている)。また、今回入札にかけられた約1600件のライセンスについて、それぞれの落札者の具体的な名前などは明らかにされていないが、AT&Tの投じた金額が200億〜220億ドルとなり、ベライゾン(Verizon Wireless)の入札額を上回ったのではないか、とするアナリストの推定なども紹介されている。
WSJでは、とくにニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴといった大都市圏のライセンスに高値が付き、なかにはニューヨーク市と周辺地域をカバーする4つのライセンスだけで推定62億ドルに達した例があったほか、ポートランド(オレゴン州)、ルイヴィル(ケンタッキー州)などの地方都市のライセンスに2000万ドル以上の値が付いたなどと記している。
なお、今回のオークションにはAT&T、ベライゾン、T-モバイル(T-Mobile)、それに衛星テレビ事業者のディッシュ・ネットワーク(Dish Network)といった大手企業が参加したいっぽう、スプリント(Sprint)は参加を見送っていた。
また今回オークションにかけられた主な周波数帯は次の通り。
G Block (1755-1760/2155-2160 MHz)
H Block (1760-1765/2160-2165 MHz)
I Block (1765-1770/2165-2170 MHz)
J Block (1770-1780MHz /2170-2180 MHz).
スマートフォンの普及ならびに動画コンテンツのトラフィック増加などを反映した今回のオークション結果が、来年に予定される600MHz帯オークションにどう影響するかにも注目が集まりそうだ。
【参照情報】
・IT'S OVER: FCC's AWS-3 spectrum auction ends at record $44.9B in bids - Fierce Wireless
・FCC Raises $44.9 Billion in U.S. Wireless Spectrum Sale - WSJ
・The FCC just closed its biggest wireless spectrum auction in history - The Verge
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