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ソニーモバイル、自撮りなどカメラ機能を強化したXperia Zシリーズの完成形「Xperia Z4」

All selfie lovers MUST check Sony's Xperia Z4 out

2015.04.20

Updated by Naohisa Iwamoto on April 20, 2015, 20:20 pm JST

ソニーモバイルコミュニケーションズは2015年4月20日、Xperiaシリーズのフラッグシップモデルである「Xperia Z」シリーズの最新モデルとなる「Xperia Z4」を発表した。2015年夏以降、国内で発売する。フラッグシップモデルは例年だとバルセロナのMobile World Congressなどでグローバルモデルとして発表されていたが、Z4は国内市場向けのモデルとして発表された。

▼Xperia Z4を披露するソニーモバイルの十時社長20150420_sony001

ソニーモバイルコミュニケーションズ 代表取締役兼CEOの十時裕樹氏はXperia Z4を「カメラやオーディオなどのエンターテイメント体験を通したコミュニケーションを追求した、Xperia Zシリーズのひとつの完成形」と紹介した。完成した機能を、こちらもXperia Zシリーズの伝統である全方位にバランスの取れた「オムニバランスデザイン」のシンプルなデザインのボディーに包んだ。Z4は5.2インチのディスプレイを搭載しながら、5インチだった初代のZも含めてXperia Zシリーズで最薄最軽量の厚さ6.9mm、重さ144gに仕立てた。

▼自撮りを意識してフロントカメラの性能・機能を強化20150420_sony002

完成形を目指したZ4の最大の進化点は、同社のシニアバイスプレジデント デザイン・商品企画部門の田嶋知一氏が「カメラスマホをきわめる」と紹介したカメラの機能。1/2.3で2070万画素の大型イメージセンサーに、F2.0のソニーGレンズ、ソニーの画像処理エンジンを継承したフロントカメラには、料理を自動で認識して「美味しく写す」ことができる新プレミアムおまかせオートを搭載した。力を入れたのは流行の自撮り(セルフィー)に対応した機能。フロントカメラはZ3の210万画素から510万画素へと解像度を高め、25mm(35mm判換算)の広角レンズを採用し手持ちでも4~5人が並んで自撮りできるようになった。さらに、フロントカメラにプレミアムおまかせオート、ブレを抑えるインテリジェントアクティブモードを搭載。フロントカメラを活用できる新しいカメラ機能として自撮りを楽しくアレンジできる「スタイルポートレート」「ARマスク」機能も用意した。

エンターテイメント体験では、ハイレゾ再生機能や圧縮音源をハイレゾ相当に変換する「DSEE HX」、デジタルノイズキャンセリングは引き続き搭載する。新機能としては、ワイヤレスで高音質な音楽再生が可能な高音質コーデックの「LDAC」、装着したヘッドホンの周波数特性を自動的に分析して最適化する「ヘッドホン自動最適化技術」を搭載する。PlayStation 4のリモートプレイにも引き続き対応、Wi-FiのMIMO対応により高速で少ない遅延のデータ通信が可能になり、さらに余裕を持ってゲームを楽しめるようになったと説明があった。

▼基本スペックもオクタコアCPUやLTEカテゴリー6対応など充実。説明するのは田嶋シニアバイスプレジデント20150420_sony003

CPUは64ビットのオクタコア(2.0GHz/1.5GHz)、ディスプレイは5.2インチのフルHD(1920×1080ドット)、OSはAndroid 5.0。バッテリーは2930mAh。防水、防塵に対応するほか、新しく防水仕様のキャップレスUSBを採用し、防水キャップの開閉が不要で専用のマグネット仕様の充電台などを使わずに充電ができるようになった。

▼ボディーカラーは4色。Z3よりも周囲のメタル部分の輝きが増している20150420_sony004

ソニーモバイルでは、業績悪化に伴い商品ポートフォリオの見直しを行っている最中。フラッグシップモデルの発表をこれまでの半年から1年周期に移行する考えを明らかにしている。そうした中で、Z4はZ3から半年での発表となる。十時氏は「日本は最も重要な市場」とした上で、「通信事業者の意向や市場の動向など、1年周期ではない調整が入る場合もある。Z4は国内市場で今夏に発売するが、一部海外での販売も検討しているところ」と語る。フラッグシップモデルの機能やデザイン、質感などの高い付加価値でブランドイメージを牽引してきたXperiaシリーズだけに、選択と集中を迫られた中でのフラッグシップモデルの提供の仕方に苦労の跡がしのばれる。

【報道発表資料】
進化したフラッグシップスマートフォン『Xperia Z4』を導入

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。