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さくらインターネットが北海道にクラウド用データセンター建設、アマゾンも都内にデータセンター開設へ

2010.06.28

Updated by WirelessWire News編集部 on June 28, 2010, 14:00 pm JST

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(cc) Image by Paul Hammond

今年後半からは、国内にクラウド用のデータセンターが続々と設置されることになります。

セールスフォース・ドットコムが国内にDC設置を約束

大手クラウドベンダとして国内にデータセンターの設置を最初に明らかにしたのはセールスフォース・ドットコム。同社は郵便局、アメリカンファミリー生命保険、東京海上日動フィナンシャル生命、そしてエコポイントシステムなど多くの国内ユーザーを抱えており、時期は未定ながら日本にデータセンターを設置することは以前から公言していました。

その時期が明らかになったのは今年2月。日経ビジネス誌の取材に対して「今年中に完成させる予定だ」と同社CEOのマーク・ベニオフ氏が発言。私自身であらためて発言の真偽をセールスフォース・ドットコムの日本法人に問い合わせたところ、この発言が事実であることを確認しました

Amazonクラウドも9月に設置か?

同じく昨年からアジアに2カ所データセンターを構築すると公言していたのがAmazonクラウドです。1カ所目はシンガポールに設置され、今年の4月にオープンしました。

アジアのもう1カ所がどこになるのかAmazonは明らかにしていませんが、Amazonクラウドは昨年末に日本法人を立ち上げ、4月からはデータセンターの要員募集も開始。事実上のデータセンター構築が始まっています。

6月23日付けの日経コンピュータ誌には、Amazonクラウドの国内データセンターは「9月スタート、大手通信事業者の既存設備を間借りする形で都内を中心に4〜5カ所程度設置される」と報道されています。

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さくらインターネットが北海道にクラウド用データセンター建設

国内には既存のデータセンターが数多くありますが、最近話題になったのは、ホスティング業者として知られるさくらインターネットが北海道石狩市に建設を表明したクラウド専用のデータセンターです。

石狩データセンター(仮)|さくらインターネット
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同社は5月に行われた決算説明会ではじめて今年度中でのクラウド参入を発表。それに続くクラウド用データセンターの発表を6月21日に行いました。

北海道石狩市は第三セクターの石狩開発株式会社などを立ち上げ、積極的なデータセンターの誘致活動を行ってきました。建設予定のデータセンターでは寒冷な北海道の気候を活かして外気冷房を全面的に導入することでサーバルームの冷房にかかる電力を大幅に削減し、低環境負荷を実現。さらに石狩市では風力や雪氷などの自然エネルギーを利用できる可能性があり、将来のデータセンター拡張の際には、さらなる環境性能の向上を目指して、自然エネルギーの検討を行うとしています。

データセンターの規模は、最初に竣工する1期棟で500ラック。1ラックに160台のサーバを搭載した場合、最大で8万サーバの規模になります。データセンターの敷地面積としては最大8棟、4000ラックまで建設可能で、その場合には最大で50万台以上のサーバが稼働することになります。寒冷気候を活かした冷却といい、規模といい、成功すれば大手クラウドベンダにもひけをとらないデータセンターとなりそうです。

石狩市のデータセンターの1期棟が竣工するのは2011年秋の予定となっています。さくらインターネットが「1年以内」にクラウドに参入することを守るとすれば、このデータセンターの竣工を待たず、来年の春までには何らかのクラウドサービスを立ち上げることになると予想されます。

文・新野淳一(ブログ「Publickey」 Blogger in Chief)

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