マルウエアによるリスクを回避するセキュリティ対策ソリューション
2012.03.09
Updated by WirelessWire News編集部 on March 9, 2012, 00:04 am JST Sponsored by NOKIA
2012.03.09
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MWC 2012のノキア シーメンス ネットワークスのブースでは、通信事業者が導入することでエンドユーザーのリスクを回避するセキュリティ対策ソリューションのデモが行われていた。スマートフォンの普及進展に歩調を合わせて、スマートフォンを狙う悪意あるソフトウエアである「マルウエア」も増えている。デモがあったのは、エンドユーザーを悪意ある課金から守るためのソリューションである。
▼通信先や相手国などからリスクのある通信を関知すると、アラートを上げて通信を遮断
例となるマルウエアの挙動は以下の通り。海外では、特定の番号にSMSを送信することで、送信者に課金するサービスがある。これを悪用するマルウエアが登場している。エンドユーザーがマルウエアと知らずにアプリをスマートフォンにインストールすると、勝手に有料課金の番号にSMSを繰り返し送り続ける。これにより、エンドユーザーは金銭的な被害を受けることになる。気がついた時には膨大な額の請求があってびっくりする。
ノキア シーメンス ネットワークスのセキュリティ対策ソリューションでは、通信事業者システムに監視ソフトを組み込む。これにより、異常なネットワーク接続先や、悪意ある番号へのSMS送信を監視。異常が発生した際にはアラートを上げると同時に、リスクのある通信を遮断する。
▼デモで使用していた悪意あるアプリが、有料課金のSMSに発信するときに、警告が表示される
国内では有料課金のSMSがないことから、同様のリスクは現時点で直接的には低い。しかし、スマートフォンの普及拡大により、コンピュータリテラシーの低いエンドユーザー比率が増加することも間違いない。今後広がる可能性のあるユーザーリスクに対して、通信事業者が対策をあらかじめ構築しておけば、カスタマーエクスペリエンスの向上につながると考えられる。
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