米グーグルは現地時間の2010年11月4日、スピーディな検索を実現する「Google Instant」の利用端末にiPhoneとAndroid端末を加えたことを同社の公式ブログで発表した。Google Instantは、検索をする際に文字を入力していくと、単語の入力の途中であっても入力中の単語を予測して検索結果を表示していく検索エンジン。9月にパソコン向けに導入し、その時点でモバイル向けの開発をアナウンスしていた。

今回のモバイル版の提供は、ベータ版との位置付け。米国で対応するスマートフォンからgoogle.comサイトにアクセスし、Google Instantの"Turn on"のリンクをタップすることで利用可能になる。その動作はこうだ。検索窓に単語の冒頭の文字を入力すると、入力文字に応じて予測した検索語の候補が表われる。その時点で、先頭の検索候補に対応する検索結果がサイト下部に表示されるというもの。全ての文字を入力しない時点で、検索結果が自動的に表示される。先頭の候補が目的の検索語でない場合は、2番目以降の候補をタップすれば検索結果が表示される。キーボードを備えるパソコンに比べると入力しにくいスマートフォンなどでも、検索をスピーディに行えるようになる。

モバイル版のGoogle Instantは、3G回線またはWi-Fiネットワークでの利用を推奨している。利用に対応するのは、Android 2.2を搭載した端末と、iOS 4で動作しているiPhoneまたはiPod touch。米国における英語環境で提供を開始する。グーグルでは今後数カ月のうちに、Google Instantを利用できる国や言語、端末の種類を増やしていく考えだ。

【報道発表資料】
・ The power of Google Instant, now in your pocket