Amazon.co.jpは6月3日、米アップルのiPhone/iPod Touchに対応したアプリ「AmazonモバイルiPhoneアプリ」の提供を日本向けのApp Storeで開始した。アプリのダウンロードは無料。iPhoneのカメラやGPS機能と連携し、Amazon.co.jpのモバイルショッピングを便利にする機能を盛り込んでいる。主な新機能は「フォト検索」「コンビニ検索」「連絡先と連動した住所入力」の3つである。

「フォト検索」はiPhoneで利用できる機能。ある品物の写真をiPhoneのカメラ機能を使って撮影してAmazonに送信すると、Amazon.co.jpが扱っている商品の中から、類似する商品を探し出して結果を送り返す。「コンビニ検索」もiPhoneだけの機能で、GPSによる位置情報情報を使う。注文時に現在地情報を使って最寄のコンビニエンスストアを探し、受け取り場所として指定できる。自宅にいなくても、注文した商品を近くのコンビニエンスストアで受け取れる。最後の「連絡先との連動」はiPhoneとiPod Touchの双方で使える機能。あらかじめiPhoneやiPod Touchの「連絡先」に登録してある住所であれば、送付先住所に簡単に登録できる。

モバイルショッピングも検索したり注文したり「できる」のは当然になり、その質が問われるようになってきていることを象徴するニュースである。端末の持つ機能とネットワーク側で用意するサービスを、うまくリンクさせて機能を提供するこのようなアプリの登場は、モバイルショッピングのエクスペリエンスを向上させる1つの契機になりそうだ。

【報道発表資料】
・Amazon.co.jp、初のiPhone/iPod touch向けアプリ「AmazonモバイルiPhoneアプリ」をApple App Storeにて提供開始