工場向けIoTソリューション提供でアドバンテックと日本IBMが協業
2016.02.03
Updated by Naohisa Iwamoto on February 3, 2016, 06:45 am JST
2016.02.03
Updated by Naohisa Iwamoto on February 3, 2016, 06:45 am JST
台湾に本社を置き産業用コンピューターなどを手掛けるアドバンテックと日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は2016年2月2日、スマートマニュファクチャリングなどのIoTソリューション提供に向けて協業すると発表した。
協業では、アドバンテックが提供するPaaS(Platform as a Service)ソリューション「WISE-PaaS」をIBMのクラウド基盤である「SoftLayer」またはPaaSの「IBM Bluemix」と連携させて、ユーザー企業がIoT関連のアプリケーションを開発、実行できるようにする。
アドバンテックは、シリアル通信、イーサネット、アナログI/O、デジタルI/O、ワイヤレスセンサノードといった多くの物理インタフェースを介したセンサー/機器からのデータ収集を可能にするIoT向けハードウエアソリューションを提供している。WISE-PaaSは、こうしたハードウエアが収集したデータを使ったデータマネジメントやデバイスマネジメントをクラウドサービスとして提供する。
今回の日本IBMとの協業により、「WISE-PaaS」「SoftLayer」「IBM Bluemix」が連携したスマートマニュファクチャリング市場向けのIoTソリューションの提案を行う。IoT機器から収集したデータを元に、クラウド上で工場設備機器の稼働状況や環境を可視化し、保全を支援するソリューションである。
今後は、アドバンテックが提供する様々な分野に向けたハードウエアプラットフォームと、日本IBMのITシステムの実績やノウハウを組み合わせ、スマートマニュファクチャリング以外のIoT関連事業ビジネスに対象を拡大していくという。
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