It began with the study of Superconductivity
October 8, 2026
シュレディンガーの水曜日事務局 Schrödinger
オンラインイベント「シュレディンガーの水曜日」の運営事務局です。東京工業大学・物質理工学院・原正彦研究室で始まった、WirelessWireNewsが主催するオンライン・サイエンスカフェです。常識を超えた不思議な現象に溢れた物質科学(material science)を中心に、日本の研究開発力の凄まじさと面白さを知っていただくのが目的です。
IBMチューリッヒ研究所で、遷移金属酸化物であるBa-La-Cu-O系材料(バリウム(Ba)ランタン(La)銅(Cu)酸化物)が絶対温度35K付近から電気抵抗値が急激に低下し、13K付近でゼロになる現象が発見されたのが1986年1月。そして、同年11月には東京大学の田中・北澤研究室がこのベドノルツ-ミュラー論文を元に、Ba-La-Cu-O系材料の追試を実施し、大きな反磁性を観測、さらに、23Kを超える温度で「抵抗がゼロ」になる試料を作製しました。この「銅酸化物における高温超伝導の確認と構造決定」(田中昭二、北澤宏一、内田慎一、高木英典)以降、インパクトの大きな新超伝導物質の大半は日本で開発・発見されたものが占めるようになりました。物質科学における超伝導研究は実は日本のお家芸なのですね。
そして田中・北澤研究室のもう一つの大きな功績は、突拍子もないぶっ飛んだ研究に没頭する研究者を数多く輩出したことです。今回の「シュレディンガーの水曜日」は、この田中・北澤研究室で薫陶を受け、現在教授職として有力大学で活躍する4名の田中・北澤研究室OBに集まっていただいて、ご自身の最先端研究をご紹介いただきつつ、田中・北澤研究室における研究者育成術がどのようなものだったのかをご披露いただこうという趣旨で開催します。
まず一杉太郎氏(東京大学大学院理学系研究科化学専攻教授)から、理工系の研究室の運営のあり方、産学連携推進術、そして日本における「AI for Science」時代における材料研究のあり方をご披露いただき、次に筑本知子氏(大阪大学レーザー科学研究所教授/マトリクス共創推進センター長)には超伝導から広がる材料研究の面白さ ― 磁束物理・線材開発・送電応用、そして文化財科学への応用を語っていただきます。さらに、笹川崇男氏(東京科学大学・総合研究院フロンティア材料研究所教授)から高磁場でも壊れない超伝導体、中身と表面で異なる超伝導状態、新原理の量子計算を可能にする超伝導体、そしてvdW自在積層による自然を超越した材料開発、トポロジカル超伝導体による量子コンピュータ・量子AI構想をご披露いただき、最後は池添泰弘氏(日本工業大学・基幹工学部環境生命化学科教授)に永久磁石が拓く磁気浮上技術について語っていただきます。
聞き手はいつもの原正彦氏(JSPS)、長谷川修司氏(東京大学)、そして入來篤史氏(帝京大学/理研)です。奮ってご参加ください。
| 名称 | 「シュレディンガーの水曜日」 それは超伝導研究から始まった It began with the study of Superconductivity |
|---|---|
| 開催日時 | 2026年10月21日(水) 19:00~21:00 |
| 話題提供者 (敬称略) | 組織運営、研究室運営、産学連携、日本における材料研究のあり方について 一杉太郎/東京大学大学院理学系研究科化学専攻教授https://solid-state-chemistry.jp/ |
超伝導から広がる材料研究の面白さ ― 磁束物理・線材開発・送電応用、そして文化財科学へ 筑本知子/大阪大学レーザー科学研究所教授/マトリクス共創推進センター長https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/ja/3eef9b58e607aeab.html https://prcra.vlda-cons.org | |
高温超伝導の研究で磨いた単結晶開発から計算科学の裏をかく新奇超伝導体の探索と応用展開へ 笹川崇男/東京科学大学・総合研究院フロンティア材料研究所教授https://www.sasagawa.msl.iir.isct.ac.jp/ | |
超伝導が教えてくれた磁石の魅力 ― 永久磁石が拓く磁気浮上技術 池添泰弘/日本工業大学・基幹工学部環境生命化学科教授https://www.nit.ac.jp/campus/teacher/ac_ikezoe | |
| 実施形態と参加方法 | Zoomウェビナー(Webinar)を利用したオンラインイベントです。 お申し込みはこちらから |
| 参加料 | 無料 |
| 申込期限 | 2026年10月21日(水)の18時まで |
| 主催 | 「シュレディンガーの水曜日編集委員会」/スタイル株式会社 |
| 後援 | 応用物理学会(予定) |
※プログラムの内容・時間などは予告なく変更となる可能性があります。ご了承ください。