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シュレディンガーの水曜日

起こらなかったことを測る 〜 書の余白から社会の予防へ 〜/入來篤史(帝京大学・理化学研究所)

前回は『史記』を閉じ、白い紙を開くところで終わりました。項羽の沈黙や、記録に残らなかった選択が、歴史の続きを動かしていました。では、紙の上の「何もない」は、何をしているのでしょうか。書の作品は、墨のあるところだけではでき […]

2026.10.30

歴史は一度では書けない 〜 『史記』 という、二千年前の経路積分 〜/入來篤史(帝京大学・理化学研究所)

今度は「本物の本紀」を開く 前回、自分の研究歴を振り返り、履歴書はその人についての小さな「本紀」だ、と書きました。年と肩書を並べれば人生は妙にまっすぐに見えますが、実際には脇道や行き止まり、後から効いてくる出会いの方が多 […]

2026.10.29

AIはアートを壊すのか――ベンヤミンから考えるAIとのつき合い方(八十雅世)

「AIがつくったもの」は、誰の作品なのか AI、とりわけ画像を生成するAIを使えば、ほんの数秒で、まるでプロのイラストレーターが描いたような画像ができあがります。これまで絵を描くために必要だった技術や経験がなくても、ある […]

2026.10.19

それは超伝導研究から始まった/北澤宏一研究室(東京大学)OB、大いに語る

今回の「シュレディンガーの水曜日」は、田中・北澤研究室で薫陶を受け、現在教授職として有力大学で活躍する4名の田中・北澤研究室OBに集まっていただいて、ご自身の最先端研究をご紹介いただきつつ、田中・北澤研究室における研究者育成術がどのようなものだったのかをご披露いただこうという趣旨で開催します。

2026.10.08

民主化されるアート(八十雅世)

「アートは、限られた人のためのもの」そんなふうに感じたことはないでしょうか。 美術館に行くと、専門用語が並び、作品の背景を知らなければ理解できないように思える。作品を買おうと思っても、価格や購入方法がよくわからない。そも […]

2026.09.11

一本道を歩いた覚えはない〜 私の研究歴を、経路積分で読み直す 〜/入來篤史(帝京大学・理化学研究所)

履歴書は、小さな「本紀」である 研究者の経歴は、年表にすると妙にまっすぐです。何年にどこへ移り、何を研究し、どんな論文を書いたか。出来事を年月順に並べると、あたかも最初から行き先を知っていた人が、予定された駅を順番に通過 […]

2026.09.10

材料(materials)に対して人文学(humanities)からアプローチする

質量と体積を持ち、空間を占めているすべてのものが物質(Substance)だとしたら(フェルミ粒子じゃないものはどうなんだ、という面倒な話はとりあえず割愛)、その物質を何らかの目的や製品を作るための素材として活用できる状 […]

2026.08.28

複素ゲル ── 具象と抽象のあいだで、ゲルを捉えなおす/酒井 崇匡(東京大学大学院工学系研究科 教授)/シュレディンガーの水曜日(9月16日19時開催)

ゲルを抽象化し既存研究の枠組みを外したときに、何ができるのか?を問う試みで、うまくいけばゲルという言葉の指す範囲そのものが劇的に変わる可能性があります。今回の「シュレディンガーの水曜日」はこれを中心に、プロジェクトの現場にいる若手3名と一緒に、期間中に何をどこまでやるつもりなのかを、ざっくばらんにお話しできればと思っています。

2026.08.27

《私》 は熊手の先まで伸びる一本道ではない世界を、どう描くか/入來篤史(帝京大学・理化学研究所)

一本道ではない世界を、どう描くか 一本の熊手を手にしたサルが、少し離れたところにある餌を引き寄せる。私が長年続けてきた脳研究は、そんな素朴な場面から始まりました。 サルの頭頂葉には、手に触れたものだけでなく、手の近くに見 […]

2026.08.27

写真にある現代アートの入口(八十雅世)

「現代アートは気軽な気持ちで見に行って」と再三呼びかけている私ですが、いざ冷静に現代アート初心者におすすめの展覧会を選ぼうとすると、少し迷ってしまいます。 作品を楽しむには、どこか一つでも自分にとって身近に感じられる要素 […]

2026.08.14

David BowieとTwiggy (1)/欧州学術事情(原正彦)

私は、大学の教員を定年退職してから今年で3年が経ちました。ロンドンに来てからは1年経過しました。仕事も生活もいたって快適です(とは言いつつ、元々物価が高いことに加え、なんといっても円安が….)。特に仕事環境は、ある意味、 […]

2026.07.30

半導体量子デバイスの大規模スケール化と国際交流/国際共同研究の重要性

今回の「シュレディンガーの水曜日」は半導体量子デバイスが技術的テーマではありますが、それ以上に、国際ネットワークにおける人的交流の価値と重要性について語る会にしたいと思います。国際交流経験が豊富な入來篤史氏(帝京大学/理化学研究所)、原正彦氏(JSPSロンドンセンター)にも加わっていただいて、5人で国際交流のメリットを語り合うことにします

2026.07.28