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SAGOJO sagojo

プロフェッショナルなスキルを持つ旅人のプラットフォームSAGOJOのライターが、現地取材をもとに現地住民が見落としている、ソトモノだからこそわかる現地の魅力・課題を掘り起こします。

タブーに踏み込んでこそ活路が見える。マイナスからスタートする地域で関係人口をどう作るか – 福島県浜通りの未来を考える〈相双フロンティア会議〉

「福島県浜通りの関係人口を増やす」ための実験的な施策として、2019年2月、東京都新宿にて「なんにもないところから何かがはじまる。福島県浜通りの未来を考える <相双フロンティア会議>」と銘打つイベントが開催された。現状を打破し、タブーを乗り越え、関係人口を増やすための工夫が、<相双フロンティア会議>には施されている。復興における考え方の一例を、イベントレポートを通して追う。

2019.05.10

長く健康的に農業に従事できる”軽量野菜”を導入。長崎俵ヶ浦半島「ハーブプロジェクト」は、高齢化する生産者の救世主となるか

長崎県佐世保市・俵ヶ浦半島で動き出した「俵ヶ浦ハーブプロジェクト」。重量野菜が主要生産物だった土地で、新たにハーブ、軽量野菜栽培への挑戦が進められている。俵ヶ浦の農業を支える生産者と、新しい俵ヶ浦の可能性を追求する有志団体、次世代へ受け継ぐ仕組みづくりを担う行政が、三位一体の協力体制で取り組む地域活性化プロジェクトは、生産農家の高齢化や地域の活性化に課題を抱える自治体のモデルケースとしても注目を集める存在だ。現地で定期的に交流会が実施されるなか、3月には第3回目となる「半島農業の未来を語り合う意見交換会」が開催された。生産者の高齢化が進む地域が抱える切実な問題をどう解決していくのか。俵ヶ浦半島の施策の様子を取材した。

2019.04.22

集落の命運を分ける事業、地域と外モノの信頼は作れるか – 白山市 SDGs未来都市 × KITイノベーションハブ「里山ボーディングスクール」その2

日本三霊山・白山麓の白峰地区は人口800人以下の集落。地域のプレーヤーが乏しくなっている中で、実験的なプロジェクトを実現するためにはどうすればよいだろうか。 先日、「SDGs未来都市」に選出された白山市と金沢工業大学の「 […]

2019.03.27

地域は企業パートナーと「持続可能」な関係が築けているか – 白山市 SDGs未来都市 × KITイノベーションハブ「里山ボーディングスクール」その1

「SDGs未来都市」に名乗りを上げた白山市、白山の恵みを次世代に贈る「持続可能な未来」は可能か 富士山、立山とともに日本三霊山の一つに数えられる霊峰・白山を南部にいただく石川県南部、白山市。平成30年6月15日、国連が定 […]

2019.03.22

「SDGs」をハッカソンで地方創生のアクションに落としこむ – 白山市×金沢工業大学(KIT) SDGs未来都市ハッカソン

SDGsは、「遠い目標」から「自分ごと」のアクションになるか 2015年に国連で採択された、地球上のすべての人類が2030年までに達成すべき目標「SDGs(Sustainable Development Goals:持続 […]

2019.03.08

「首都圏在住・地域ゆかり」が集まることで地元を変える – 「2018あきた寺子屋」レポート

東京で首都圏在住の同郷の者たちや地域ゆかりの者たちが集まる機会はそう珍しくもないかもしれない。しかしその「集まり方」一つで、地域に革新をもたらすうねりの端緒になることがあるとしたら、どうだろう。 今回は、秋田県人が、年1回開催している首都圏のイベント第7回「2018あきた寺子屋」のレポートだ。昨年に続いてスマートニュース本社で開催された。本イベントでは、「秋田の魅力、ここほれワンワン」をキャッチコピーとし、地方創生の観点から秋田の魅力を掘り出し、新事業や活動のきっかけづくりを行うために催されたもの。イベントは3部構成で、行政、起業、外貨獲得の3つの方向から、それぞれ秋田の活性化に関ってきた3名の講師による講演と、全員参加型のワークショップによる討論が行われた。主催は秋田産業サポータークラブ(秋田県)、運営協力として一般社団法人 創生する未来、全体のファシリテータには、組織変革のコーチングに定評がある場活堂の泉一也氏が務めた。

2019.02.18

結果、「関係人口」が増えていた – 地域資源の物々交換とつながりで面白い大人をつくるキャンプディレクターの「創る家」

日本全国の地方はこれまで、地域おこし協力隊や起業家の誘致などを通じて町の活性化を模索してきた。しかし、肝心な「人」がなかなか付いてこないというが現状。本稿では、新しい形で地域と関わっているキャンプディレクターの女性を「関係人口」というキーワードを元に取り上げる。 はじめに断ってしまうと、彼女は直接的に地域に貢献したいという動機で活動しているわけではない。しかし地域の産物を物々交換したり旅人と交流するなどの日々の活動は、結果として関係人口の増加に貢献する最先端の取り組みになっている。

2018.12.30

未活用だった土地を活かし、住民全員が「花咲じいさん」に – 約2000本の花桃が咲き誇る「世界中で1番きれいな2週間」

約2000本の花桃が咲き誇る「余里の一里花桃」は、地域住民全員参加の「花咲じいさんクラブ」の活動によって作られた。昭和時代に松本市で行なわれていた「花いっぱい運動」をヒントに、地域で未活用だった土地を利用して立ち上げたこの取り組みは、「世界中で1番きれいな2週間」と呼ばれ、毎年取材や観光客が絶えない。

2018.11.30

地域資源と縁をフルに活かせば「ひなびた湯治場」の温泉旅館はリピーターを増やし地域活性化の旗手となる

地域資源と縁をフルに活かせば「ひなびた湯治場」の温泉旅館はリピーターを増やし地域活性化の旗手となる。宮城県大崎市にある東鳴子温泉で地域活性化に長年携わってきた、大沼伸治さん。彼の営む温泉旅館が、交流の場を提供するサプライヤーになっている。 地域への愛着を育みリピート客を増やす「地大豆湯治プロジェクト」や、都内の大学生と取り組む「鳴子ワカモノ湯治プロジェクト」などで活性化を進める。

2018.11.26

高齢者の会話から、里山に眠る文化資本をアーカイブする – KIT地方創生イノベーションプロジェクト#1

高齢者に協力してもらうことで地域課題を解決しようという、金沢工業大学による石川県白山市の白山麓地域を拠点としたKIT地方創生イノベーションプロジェクトの第一弾、“「茶飲みん」体験イベント”。オンラインでのメンタルヘルスカウンセリング事業を行う株式会社エクセリーベ (所在地:東京都新宿区) と、金沢工業大学、白山市白峰地区の地域住人による実験である。

2018.08.13

日本の里山を救うモデルを作る – あえて里山に新キャンパスを作った金沢工大が目指す〈産官学民〉連携の地方創生とは

石川県の山奥で、クリエイティビティを大爆発させながら実験を行う秘密基地のような実験場が誕生する。新しい創造力が山奥にどんなかたちで生まれるのか。アーティスト・デザイナーとしても気になる情報を入手したので、この度、東京からはるばる片道2時間半、新幹線に乗り、金沢駅から車で1時間程の山の中に新しくオープンした金沢工業大学白山麓キャンパス「KIT Innovation Hub(地方創生研究所イノベーションハブ)」へ行ってきた。

2018.08.03

ゲストハウスやシェアハウスより「住み開き」。限界集落にある「ギルドハウス十日町」に、3年間で6700人が集まった理由

長くIT業界で仕事をしていた西村治久さんが、考え抜いた先にたどり着いたのは、昔ながらの暮らし方だった。2015年に新潟県十日町市で古民家を改装し、「ギルドハウス十日町」という住まいを構えた。人口9人の限界集落だった十日町、今ではのべ6700人以上が訪れる場となっている。

2018.05.29