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  • 社会的価値としてのプライバシー(後編)

    2013.08.13

    一年以上前になりますが、技術評論社の雑誌 Software Design 2012年8月号の「いま読んでおくべき本はどれだ? エンジニアのパワーアップ読書」という特集でなぜか洋書の選定を依頼され、IT の枠に留まらずにいろいろ選ばせてもらったのですが、その中で絶対入れたかったのがジョージ・ワシントン大学ロースクール教授のダニエル・J・ソローヴの著書でした。

  • 社会的価値としてのプライバシー(前編)

    2013.08.12

    数年前、ある宴席で速水健朗さんに、「山形浩生信者のくせにプライバシー保守派のyomoyomo」とからかわれたことがあります。おそらく速水さんは、ワタシがブルース・シュナイアーの「プライバシーの不変の価値」や電子フロンティア財団(EFF)のブログを翻訳しているのを指して言ったのだと推測します。

  • 生成的な場、ユーザ参加型研究がもたらす多様性、そして巨人の肩

    2013.08.01

    6月半ば、Maker Conference Tokyo 2013 にあわせて上京したのですが、その前日に高須正和さんを訪ねてチームラボ株式会社に出向きました。

    普段田舎に隠棲しており、また性格的に極度の人見知りのため、自分から申し出て会社訪問すること自体稀なのですが、今回高須さんに挨拶に伺ったのは、その前に献本いただいた(高須さんも寄稿している)江渡浩一郎+ニコニコ学会β実行委員会『進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来』のお礼を伝えることと、この本並びにニコニコ学会βについてお話を伺いたいというのもありました。

    さらにいえば、今にして思えば Maker Conference Tokyo 2013 自体の参加も後述するようにこの本に関係したところがあり、すべてはこの文章を書くためだったようにすら思えてきます。

  • インターネットによる中流階級の破壊をマイクロペイメントが救うか

    2013.07.23

    少し前に、ウェブ連載を持っていないため、何か本を紹介する文章を書きたいと思っても書く場がないと某所で愚痴ったところ、竹田茂さんからそれなら WirelessWire News で連載やれやとお声をかけていただき、ただいろいろ雑事にかまけてそのままになっていたのですが、失恋したのを機にようやく原稿に取り組む気になったという次第です。今回はジャロン・ラニアー(Jaron Lanier)の新刊『Who Owns the Future?』を取り上げたいと思います。