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科学技術芸術と社会Social Implement of STEAM

相当数の世論は、順応主義的付加物にすぎない

フェイクニュースにみる真実に近づきたいという欲求 これは常々私が言ってきたことだが「フェイクニュースはSNSによって蔓延した」という考え方はメディア論において非常に問題がある。むしろ「流言」は「最も古いメディア」と言われ […]

2025.09.29

ゼルダとジブリが若者の幸福感を高める? 最新研究が明らかに

若者の不安や抑うつが社会問題となる中、身近な娯楽が心の健康に寄与する可能性を示す研究が発表された。学術誌「JMIR Serious Games」に掲載された新たな論文によれば、任天堂の人気ゲーム『ゼルダの伝説 ブレス オ […]

2025.09.25

現代の「キャリバン」たちへ

未来のための再読ノート 2019年に逝去した作家の橋本治は共著も含めると200を超える著書を残した。だがその多くは現在、絶版あるいは入手困難である。没後、一部に復刊・再刊の動きもあるとはいえ、その膨大な著作の全体像を見渡 […]

2025.09.22

今こそ「弁護士国家」米国は「エンジニア国家」中国に学ぶべきなのか?

前回の文章でも名前を出した政治学者のヘンリー・ファレルが、アブラハム・ニューマンと『武器化する経済 アメリカはいかにして世界経済を脅しの道具にしたのか』の続編というべき「武器化された世界経済」という文章をフォーリン・アフ […]

2025.09.19

AIの「ひらめき」は人間に及ばず?最新研究で判明した人間の科学的仮説との差

AIが立てる科学的な仮説は、一見すると斬新に見えるものの、実際に検証すると人間の仮説にはまだ及ばないことが、最新の大規模研究で明らかになった。AIは科学研究を加速させる可能性を秘めている一方で、真に革新的なアイデア創出に […]

2025.09.18

地方銀行で支店長・部長・役員クラスを対象にAIハッカソンをやってきた

一年ほど前、元NTT docomoの栄藤さんの誘いで軽井沢で開催されていた初島会議というのに出てきた。 その初島会議の席で面白い人と知り合った。長野の大手地銀である八十二銀行の浅井会長(当時)だった。 妙に人懐っこい人で […]

2025.09.16

人は雑駁な握手をくりかえし、認識をずらし、コミュニケーションをずらしていく。翻訳とは曲芸のような行為である

翻訳とは、状況に関係づけ、自分ごとにして呼び出し表出させること 書いた文章は、残っている。たとえ絶版になろうと、WEBサイトや書き込みを消そうとも、どこかには残滓があるもので、ある時思いがけないところで指摘されたり引用さ […]

2025.09.11

豪研究チーム、実社会に寄り添う「責任あるAI開発」を提案

AIの利便性が高まる一方で、「倫理的な問題はないか」、「地域や社会に本当に役立っているのか」といった疑問も広がりつつある。オーストラリアの研究チームが先ごろ、社会や倫理への配慮を伴った「責任ある実用志向のAI」を提案する […]

2025.09.10

ものづくり人の世界こそが文化の基層である

高級なものだけが「文化」というのはおかしいやろ 年末年始の特番の中に、3大コンビニの加工食品を、「何年連続ミシュランいくつ星」というレベルの料理人や菓子職人が厳しく審査するというものがあった。コンビニ側は商品開発の責任者 […]

2025.09.09

レーザー不要の視力矯正、電気で角膜を“型どり”

米オクシデンタル・カレッジのマイケル・ヒル教授らの研究チームが、レーザーを使わない新しい視力矯正法を開発している。角膜を削る従来のレーシックに代わる可能性がある技術として、2025年8月に開催された米国化学会(ACS)の […]

2025.08.29

負の社会実験から学ぶ

実験の現実は失敗の連続であり、科学の根幹はその失敗から学ぶ組織的な能力である。もしマルクス主義が自分を「科学的」と称するなら、その高邁な理論を今さら連呼するのではなく、むしろその理論に基いた膨大な実践(失敗)の歴史から学ぶのが筋であろう。

2025.08.22

主客融合の中で生まれる感覚体験

ここで重要なのは、私たちの体験や世界を作り出しているようにみえる様々な人・モノ・技術などは対等に並んでいるわけではないということだ。人と人との関係、多くの人が無自覚のうちに社会に浸透するAIなど、そこにはアンバランスな力関係が見えないところに存在していることも多い。同時に、こうして作られる感覚体験や感覚世界、身体は、資本主義システムの下で成り立っており、AI技術の開発を含めて、それらが構築される過程は概して政治的であるということも忘れてはならないだろう。

2025.08.18