別れてしまった「近代」という友 『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』を2001年に書き上げた後、橋本治は「ふっと」小林秀雄のことを思ったという。それまで橋本は、小林の著作を『本居宣長』しか読んだことがなかった。198 […]
2026.06.10
現代アートは「勝てば官軍」? 近年、映画館で作品をみる機会がだいぶ減ったが、二年ほど前に久しぶりに出向いて、これは面白いと感じたのが『TAR/ター』という映画である。このタイトルは主人公である女性指揮者の名字だが、ブラン […]
2026.06.09
胎児は「人間」ではない 前項で生者と死者との関係に関して、幾つかの論点を指摘しました。本稿では、「ヒト」の定義に絡む生と死を考えてみたいと思います。と言っても、生物学的な「ヒト」の定義は「ホモ・サピエンス」という種の定義 […]
2026.06.08
私たちの研究チームは、まだ地球上にない高齢者のケアを探求している。今回紹介するのは「読経」の健康への効果を検証する研究である。仏教には只管打坐と専修念仏という2つの柱があるともいわれる。只管打坐は世界の医学者が注目する「 […]
2026.06.05
移動の高速化が、空間を「抹殺」した 人間は、その歴史を通して様々な移動手段を開発してきた。紀元前4000年頃にはすでに中央アジアで馬の家畜化が始まったと言われており、荷物の運搬、そして乗り物として利用されていた。その後、 […]
2026.06.04
発見は面白い テレビ番組や漫画のタイトルにもなっている叫び声「ヘウレーカ(heureka)!」は、もとは何かを発見したときの歓喜を表わすギリシャ語で、教育法の一つである発見法、ヒューリスティックス heuristics […]
2026.06.03
科学も歴史学も、学説は変化する 近年、病気治療に関する従来のやり方に対して、大きな変化が見られる場面が少なくない。典型が糖尿病に関するものである。かつてはカロリーの過剰摂取が問題ということで、肉や油のようなカロリー高めの […]
2026.06.02
8月末に最後のエントリーを公開してから記事の更新が3ヶ月も止まっていた。それには理由がある。今回はまず、その言い訳から書くことにする。 前回述べたとおり、三島由紀夫という作家は、橋本治にとって「近代」を象徴する存在だった […]
2026.06.01
進化し続けているVR ……現実のまぎれもない実在を 見事に映しとっている模型の風景があり、それは鏡のように、 海や陸地も表現し、大地の有りのままの姿や、 大地が示さなければならない姿までも表現しているのだ。 これはあ […]
2026.05.29
北里柴三郎と森鴎外の対立は、データ対テキストの闘いだった 日本近代医学の礎を築いてきた北里柴三郎はコッホのもとで病原菌の研究をしていたが、同時期にベルリン留学中の軍医森林太郎(後の鷗外)との間で学術論争を繰り返していた。 […]
2026.05.27