M2Mはこれまで垂直統合モデルで構築されることが多かった(図の左側)。ノキア シーメンス ネットワークスでは、「M2M Apps Platform」(図の赤い部分)を整備することで、下部にあるM2Mのデバイスと、上部に配置しているM2Mアプリを自由に組み合わせて利用できる環境を提案している。
2012.03.09
無線通信を最適化するために、パケットの情報を解析するDPI(Deep Pacekt Ispection)を応用するデモもあった。通信制御装置にDPIのモジュールを組み込むことで、動画のビットレートを最適化して無線ネットワークに流すといった制御を行う。
セル境界では基地局からの電波が弱く、頻繁なハンドオーバーなどにより効率良い通信ができないことが多い。Multiflowは、セル境界で複数の基地局からの電波を利用してスループットを向上させる技術。画面下中央のグラフで中央の山に比べて右端の山が2倍程度高くなっているように、スループット向上効果が得られる。右下のグラフは応答時間で、低いほうがMultiflow。
20MHz帯域キャリアを5本束ねたLTE-Advancedのキャリアアグリゲーションの様子を紹介。それぞれのキャリアで280kbps超のスループットを得て、キャリアアグリゲーションにより100MHz帯域で合計1.4Gbps超のスループットが得られたことを示した。
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MWC 2012のノキア シーメンス ネットワークスのブースでは、通信事業者が導入することでエンドユーザーのリスクを回避するセキュリティ対策ソリューションのデモが行われていた。スマートフォンの普及進展に歩調を合わせて、スマートフォンを狙う悪意あるソフトウエアである「マルウエア」も増えている。デモがあったのは、エンドユーザーを悪意ある課金から守るためのソリューションである。
加入者の数が飽和する先進国市場では、通信事業者のサービスに対する「カスタマーエクスペリエンス」が重視されるようになってきた。つながりやすいか、高速でダウンロードできるか、ビデオを途切れずに見られるか――といった、顧客がサービスの体験から受ける満足度を高めることが、顧客の囲い込みにつながる。
利用者が集中する場所で通信容量を確保するには、スモールセル(小セル)を配置する対策が効果的だ。そのためには、繁華街の中心部や多くの人が集まる建物内に、小型とはいえたくさんの基地局を設置しなければならない。これは非常にコストのかかる作業であり、またセル間の干渉を防ぐための設計や運用にも手間がかかるようになる。
急速なスマートフォンシフトは、グローバル市場で日本に先駆けて進んでいる。通信事業者は、内外にかかわらずその潮流に対応するインフラ整備が必要だ。グローバル市場で通信事業者にネットワークシステムを導入するノキア シーメンス ネットワークスは、モバイル通信の潮流をどう捉えているのか。グローバルと日本の関係は、そして今後のノキア シーメンス ネットワークスの目指すところは──。スペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congress(MWC) 2012の会場で、同社のグローバルのマーケティング部門のトップを務めるバリー・フレンチ氏にインタビューした。
IDC Japanは2012年3月8日、2011年の第4四半期と2011年通年の国内携帯電話市場の出荷台数の統計を発表した。第4四半期のベンダー別シェアでは、iPhone 4Sが好調のアップルが初の首位に立った。スマートフォン出荷比率は第4四半期には64.7%に達し、スマホ時代の到来を明確に示している。
2012.03.08