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電子書籍利用は男女でデバイスやアプリの傾向に違い--MMD研究所

2016.03.11

Updated by Naohisa Iwamoto on March 11, 2016, 18:06 pm JST

MMD研究所は2016年3月11日、「2016年電子書籍に関する利用実態調査」の結果を発表した。それによると、電子書籍を利用するデバイスは、男性ではタブレットが最多であるのに対して、女性ではスマートフォンが最多など、性別による利用形態の違いがあることがわかった。

調査は2月から3月にかけて、インターネットによって実施。電子書籍を利用している20歳以上59歳以下の男女442人から有効回答があった。電子書籍を最も利用しているデバイスを尋ねたところ、男性は「タブレット」(36.8%)、「スマートフォン」(27.9%)、「ノートパソコン」(13.0%)の順だったのに対し、女性は「スマートフォン」(42.8%)、「ノートパソコン」(19.1%)、「タブレット」(18.5%)と大きく順位が異なった。

利用している電子書籍ストア、アプリについて尋ねたところ、回答者全体で上位は「Kindle」「楽天kobo」「iBooks」の順で、ここまでは男女とも同じ順位だった。ところが4位以下は傾向が性別で変わる。男性は4位から順に「Reader Store」「honto」「eBookJapan」だったのに対して、女性は同じく「LINE マンガ」「Renta!」「Yahoo!ブックストア」の順だった。

電子書籍ストア、アプリを利用している理由としては、「電子書籍の数が豊富だから」が48.0%と最多で、「ポイントや割引など特典がお得だから」が35.1%、「無料で読める書籍が豊富だから」が34.4%と続いた。これを上位3位までの電子書籍ストア別で見ると、KindleとiBooksの利用者は「電子書籍の数が豊富だから」が最も多い理由だったが、楽天koboの利用者は「ポイントや割引など特典がお得だから」が最多の理由で、ストアによって求めるものが異なることがわかった。

【報道発表資料】
電子書籍を最も利用するデバイス、男性は「タブレット」、女性は「スマートフォン」が最多

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。