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「Square」の商用サービス開始は、紙幣の「終わりの始まり」か

2010.05.13

Updated by WirelessWire News編集部 on 5月 13, 2010, 17:40 pm JST

Square
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Twitter共同創業者のJack Dorsey氏がβ版公開していた「Square」が5月11日、米国で商用サービスを開始した。iPhoneにカードリーダを装着したクレジットカード決済サービスと紹介されてきたが、iPad、iPod touchのほか、Android端末にも対応している。

利用は米国限定で、利用者はSquareアカウントを作る際に銀行口座情報などを登録する。「大きな角砂糖」大のカードリーダー・モジュールが送られてくるので、これをヘッドフォンジャック(音声ジャック)に差し込むと、磁気カードをスマートフォンで読み取ることができる。カード番号を打ち込む方法もあり、支払う側はタッチスクリーンに指でサインする。支払い側もSquare利用者なら画面に写真が表示される。手数料は支払額の2.75%に15セントを加算した額(カード番号入力の場合は3.5%+15セント)と割安だ。

ケータイを使って小額を「支払う」ことにかけては日本が先進国でアメリカは極めて遅れているのだが、スマートフォンを使ってお金を「受け取る」ことにかけては、Squareによってアメリカが先んじることになる。

現金、特に紙幣をあまり持ち歩かず、個人間でも小切手のやり取りをするなど現金以外の手段で支払いをしてきたアメリカ人にとって、Squareのような支払い方法は受け容れやすいのではないかと思われる。屋台などで簡単に利用できるカード決済サービス(日本でいうとNTTデータのCAFISなど)の簡易版のような使われ方も当然あるだろう。CAFIS端末を設置するには、審査やISDN回線などハードルが高いし、取引金額の総額が小さい場合には手数料率も高くなる。しかし、Squareはどんな店舗でもカード決済が可能になるということ以上に、個人間でのお金のやり取りに使われる可能性が高いことが際立った特徴だ。PayPalの「Bump」(iPhoneなどスマートフォン同士をぶつけあう)を使った支払いともども、多額の紙幣や小切手を持ち歩くことの少なくなったアメリカ人に歓迎される可能性は高いと思われる。

【参照情報】
Twitter co-founder's next big thing: mobile payments (smh.com.au)
How to accept credit card payments using your mobile phone (The Independent)
個人がカード決済『Square』、Twitter創設者が開始(動画) (WiredVision)
Twitter創業者Jack Dorseyの新ベンチャー"Square"ってなんだ? (Smart Investor.jp)

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