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グーグル、Nexus Oneの直売戦略を断念 - 開始からわずか4ヶ月余で

2010.05.17

Updated by WirelessWire News編集部 on May 17, 2010, 10:20 am UTC

Nexus One Phone
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米グーグル(Google)が、Android OSを搭載する独自ブランドの携帯電話端末「Nexus One」の直販を中止することを発表したと、複数のメディアが報じている。

このニュースは、同社のモバイル・エンジニアリング部門責任者のアンディ・ルービン(Andy Rubin)氏がブログで明らかにしたもので、同社では今後オンラインサイトをAndroid OS搭載端末のショーケースにしていくという。

2010年はじめに発売されたNexus Oneは、グーグルのオンラインサイトからしか購入ができないことが原因となり、発売から2ヶ月あまりで13万5000台しか売れていなかった。ちなみに米アップル(Apple)のiPhoneや、Nexus One同様にAndroid OSを搭載する米モトローラ(Motorola)のDroidといった競合機種は、ほぼ同じ日数で100万台を記録。これを受け、グーグルでは4月に欧州でボーダフォン(Vodafone)の流通チャネルを利用してNexus Oneの販売する契約を結んでいたが、本国の米国市場では携帯通信市場首位のベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)と3位のスプリント・ネクステル(Sprint Nextel)が、ここにきて立て続けにNexus One取り扱いを断念したことから、当初からのキャリアである第4位のTモバイル(T-Mobile)だけに対応が限られていた。

Nexus Oneの直販はグーグルにとって、ユーザーと自社との間に介在する通信キャリアの影響力抑止をねらった試みだったが、この失敗により携帯端末のマーケティングにおける通信キャリアの存在の大きさが改めて浮き彫りとなったといえる。

いっぽう、Android OS自体の普及は順調に進んでおり、米調査会社NPDの報告によれば、2010年1-3月期には米スマートフォン市場での販売台数で、iPhoneを抜いて2位になったという(Android搭載端末28%に対し、首位のRIM BlackBerryが36%、iPhoneが21%)。また、最近では1日あたり合わせて約6万5000台のAndroid端末が出荷されていると、グーグルは述べていた。

なお同社では、来週開催予定の開発者カンファレンスで、Android OSの新バージョン(ver. 2.2)「Froyo」を発表するとみられるが、この新OSは既存バージョンに比べて最大で4倍以上の高速で、またティザリングやWi-Fiスポット機能も内蔵するとの可能性も指摘されている。

【参照情報】
Nexus One changes in availability (グーグル ブログ)
Google shuts online phone store (FT.com)
Google to stop selling smartphone online(Reuters)
Google to close Nexus One store (Fortune)
Google shutters Nexus One direct sales channel(FierceWireless)

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