UQ、2010年度末に80万加入を目指す、2012年には300Mbps超に
2010.06.08
Updated by WirelessWire News編集部 on June 8, 2010, 10:20 am JST
2010.06.08
Updated by WirelessWire News編集部 on June 8, 2010, 10:20 am JST
▼UQコミュニケーションズの田中社長(左)と野坂新社長
モバイルWiMAXのサービスを全国規模で提供するUQコミュニケーションズは、来る7月1日に開業1周年を迎える。それに先立ち、6月7日に開業1周年イベントを都内で開催した。現社長の田中孝司氏と、6月14日に社長に就任予定の野坂章雄氏が登壇し、2010年度末までに80万加入を目指すといった、UQコミュニケーションズの今後の成長戦略を披露した。
▼スピードアップのロードマップでは、2012年に330Mbpsを目指す
野坂新社長は、UQコミュニケーションズのアピール点を、「速度が早くてどこでも使え、安いこと」と説明。調査会社の調査結果を引き合いにしながら、「顧客満足度は、速度と料金でダントツだった。ただし足りないとされているのはエリア。ここに注力していきたい」と語った。具体的には、2010年3月末時点で7000局を超えた基地局を、2011年3月末までに8000局の追加投資を行い1万5000局にする。地方での展開だけでなく、首都圏の通勤路周辺のエリア整備も進めるという。7000局を超えた最近では、カスタマーサービスに入るエリアのクレームが減少しているといい、今後の積極的な基地局設置でエリアの充実度を高めていきたい意向だ。
こうした施策により、加入者数は5月末時点の19万2600から、2010年度上期末に40万、2010年度末に80万加入を目指す。
速度面ではシステムのチューニングにより、実効速度が着実に向上しているという。理論値の下り40Mbpsに対して、開業当初は15Mbps程度だった実行速度は2010年3月には20Mbpsに向上、さらに8月には30Mbpsへとスピードアップする計画だ。また2012年には、新規格のIEEE802.16mにより、理論値を下り最大330Mbps、上り112Mbpsへと大幅に引き上げる。
▼「WiMAX Speed Wi-Fi」の製品をラインアップ
端末としては、9メーカー37製品にUQ WiMAXが搭載されていることを挙げ、モバイルパソコンでは標準的な機能になりつつあると説明。さらにWi-Fiルーターの端末製品群に新しく「WiMAX Speed Wi-Fi」というシリーズ名を付け、積極的に市場にアピールしていくことを表明した。WiMAX Speed Wi-Fiは、NECアクセステクニカ、シンセイコーポレーション、ソフトアンドハード、アイ・オー・データ機器の4機種の新機種を含め5社7製品をラインアップ。iPadなどの接続用途のみならず、家庭のブロードバンド回線としてもWiMAXが使えると説明した。
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