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[先週の動き]日本通信のmicroSIMは8月中に発売、7月の純増シェアはソフトバンクが4カ月連続首位

2010.08.09

Updated by WirelessWire News編集部 on August 9, 2010, 10:10 am UTC

8月に入ってもワイヤレス業界に夏枯れはないようだ。8月第1週にはスマートフォンを中心に多くのニュースが飛び交った。

月額2980円からドコモ回線でiPhone 4を使える!

201008091010-1.jpg週末を目前にした8月6日に話題をさらったのは、日本通信のiPhone 4向けにSIMを提供するというニュースだった。テレビで報道されたこともあり、MVNO事業に馴染みのない層には「ドコモがiPhoneを提供!?」というある種の誤解も生じたようだ。それが一層、話題を大きなものにしたとも言えそうだ(関連記事:日本通信、SIMロックフリーのiPhone 4用にSIMカードを提供へ)。

日本通信は8月6日の決算説明会の会場で、iPhone 4で使えるmicroSIMタイプの「b-microSIM」を8月中に提供すると公表した。SIMロックフリーのiPhone 4を輸入するなどして入手できれば、ソフトバンクモバイルとの契約なしで3G回線を利用できる。ネットワークとしてはNTTドコモの網を利用する。データ通信専用のタイプは月額2980円、音声通話もできるタイプで月額3785円を予定している。日本通信では、microSIMはNTTドコモの協力を得て調達すると説明している(IR説明資料:2011年3月期(15期)第1四半期決算説明会)。

スマートフォンに関連したニュースはいくつもあった。1つは、NTTドコモがスマートフォン専用のラウンジを開設したこと(関連記事:スマートフォンを体験できる専用ラウンジが丸の内に誕生)。東京・丸の内に8月4日にオープンした。これまでの一般携帯電話とは異なる部分も多いスマートフォンは、まだ万人がすぐに使いこなせるとは言い切れない。専門スタッフがスマートフォンの魅力を伝えるとともに、実際に触って体感することで理解を深める場にしたい考えだ。Xperiaの販売が好調で、今後も冬に7モデルを投入すると表明しているNTTドコモが、スマートフォンの普及に本腰を入れてきた表れだろう。

北米ではBlackBerryに新しいOSと端末が登場した。新しいOS「BlackBerry 6」と新製品「BlackBerry Torch 9800」である(関連記事:タッチスクリーン式の新型BlackBerryが登場)。QWERTY配列のキーボードやトラックパッドを備えた上で、タッチスクリーンでの操作も可能になった。8月12日に発売予定である。国内ではようやく一世代前のBlackBerry 9700が発売されたところだが、BlackBerry本家は明らかに一歩先を進んでいる。

iPhone向けのアプリに本格的な翻訳ソフトウエアが登場した(関連記事:21言語の音声翻訳・テキスト翻訳ができるiPhoneアプリ、NICTが提供)。情報通信研究機構(NICT)が、これまで研究してきた音声翻訳やテキスト翻訳の技術を検証する目的で、iPhone向けのアプリを提供した。21言語の相互翻訳が可能なので、スマートフォンの使い道がまた1つ広がりそうだ。

ソフトバンクが4カ月連続で純増トップ、ドコモも海外パケット定額を提供

201008091010-2.jpg7月の携帯電話契約数が発表になった。結果はソフトバンクが4カ月連続で純増シェアはトップとなった。携帯電話の純増の50%を超える割合がソフトバンクであり、状況としては圧勝だ(関連記事:7月末の携帯電話契約数、純増は4カ月連続でソフトバンクモバイルが首位)。一方、KDDIは元気なくイー・モバイルに抜かれた4位が定位置になりつつある。純増の絶対数もイー・モバイルに月を追うごとに話されていく。端末やサービスで大きなヒットがしばらく出ていないことが、ボディブローのように効いてきているようだ。

ソフトバンクモバイルが一歩先んじた海外でのパケット定額サービスに、NTTドコモも参入する。「海外パケ・ホーダイ」と名付けたサービスで、9月1日に開始する(関連記事:ドコモも海外パケット使い放題、最大日額2980円でパソコンなどからも使い放題
)。1日当たりのパケット通信量が20万パケットまでは日額1980円、20万パケット以上の通信量の場合は日額2980円で使い放題になる。2010年9月1日のサービス開始から2011年3月31日の期間は、日額1480円で使い放題になる。ソフトバンクモバイルとの最大の違いは、NTTドコモではパケットの利用に制限がなく、パソコンをつないだパケット通信にも定額制が適用になること。海外でパソコンをモバイル利用しなければならないビジネスパーソンには、大きな助けになりそうだ。

このほか、エリクソンのモバイルソリューションが国内で採用されたというニュースもあった(関連記事:日本エリクソン、ソフトバンクモバイルにモバイルソリューションを納入)。エリクソンは通信設備の利用効率を最大化する「サービス・アウェア・サポート・ソリューション」をソフトバンクモバイルに納入。併せてIPルーター製品も収める。

電子出版にドコモ+大日本印刷が参入、ソフトバンクはウィルコムの総合スポンサーに

NTTドコモと大日本印刷は、携帯端末向けの電子出版ビジネスでの業務提携に基本合意した(関連記事:NTTドコモも電子出版ビジネスに名乗り、大日本印刷と業務提携へ)。NTTドコモのユーザーを核とした利用者に向けて電子出版のプラットフォームを共同で構築し、2010年秋のサービス開始を目指す。電子出版とリアルの書店との連携による相乗効果も狙っている。

201008091010-3.jpg経営再建中のウィルコムは、現行のPHS事業も含めてソフトバンクに支援を仰ぐことになった(関連記事:ソフトバンク、PHS事業も含むウィルコムのスポンサーに)。これまでに次世代PHSのXGP事業はソフトバンクに譲渡することで合意していたが、現行PHS事業でもソフトバンクに直接の援助を求めることになった。

携帯電話事業者による出資としては、KDDIがAR(仮想現実)技術の頓智ドットに出資したというニュースもあった(関連記事:KDDI、「セカイカメラ」の頓智ドットに出資し関係強化)。両社はこれまでもセカイカメラを軸とした協力関係にあったが、KDDIが4億4800億円を出資することで、さらなる関係強化を図ることになった。

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