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総務省が「光の道」戦略大綱をまとめる、モバイルブロードバンドの周波数帯を確保へ

2010.09.02

Updated by WirelessWire News編集部 on September 2, 2010, 10:20 am JST

総務省は、グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォースの「過去の競争政策のレビュー部会」と「電気通信市場の環境変化への対応検討部会」を2010年8月31日に開催し、「光の道」戦略大綱を決定した。「光の道」構想は、2015年ごろを目途に、すべての世帯でブロードバンドサービスを利用できるようにすることが目標だ。これらの部会で5月に作成した「基本的方向性」を基に、取り組み方などを詰めた。

▼工程表(クリックして拡大)
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「光の道」戦略大綱は、(1)「ICT利活用基盤」の整備加速化インセンティブの付与、(2)NTTのあり方を含めた競争ルールの見直し、(3)規制改革などによるICT利活用の促進--を3本の柱としている。

この中で、モバイルブロードバンドに関連するのは、主に(1)の「ICT利活用基盤」の整備加速化インセンティブの付与に関する事項だ。ブロードバンドとして想定する技術は主にFTTHとするとしているが、一部のケーブル(HFC)や無線ブロードバンド通信システムにも代替的役割を期待するという。そこで、多様なブロードバンド手段を確保するために、2015年に300MHz幅以上、2020年に1500MHz幅以上の周波数帯を確保するように取り組むという。そのために、まず周波数の確保に向けて、周波数再編のアクションプランを11月までに決定する。さらに、周波数再編をスムーズに行うための制度整備の内容を11月末までに決定し、電波法の一部改正案を時期通常国会に提出するスケジュールを見込んでいる。

【報道発表資料】
「光の道」戦略大綱(案) [PDF]

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