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スプリントとクリアワイヤ、WiMAXサービスの展開拡大を発表 - 年内に米主要大都市でも

2010.10.19

Updated by WirelessWire News編集部 on October 19, 2010, 09:44 am JST

Sprint
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米クリアワイヤ(Clearwire)と米スプリント・ネクステル(Sprint Nextel:以下、スプリント)が17日、次世代無線通信システム「WiMAX」を利用したネットワークサービスを、年内に米国の主要大都市圏でも開始すると発表した。これにより、ニューヨークで11月1日に、ロサンジェルスで12月1日に、サンフランシスコでも12月中に同サービスの提供が開始される。

4Gネットワークの商用サービス展開で先行するスプリントとクリアワイヤは、ボルティモアなど小規模な市場からWiMAXネットワーク サービスの提供をはじめてきており、これまでに全米の56地域をカバーしている。しかし、Fierece Wirelessの記事によると、大都市でのサービス展開は遅れていたという。デンバーでのサービス開始は延期され、マイアミでのサービスについても延期を懸念する声がアナリストらから上がっていた。同記事はまた、クリアワイヤCTOがインタビューで語った「ニューヨークでは350の司法管轄区を別々に相手にしなければならなった」という言葉を紹介している。

競合するLTE陣営では、メトロPCS・コミュニケーションズ(MetroPCS Communications)がラスベガスとダラスですでにサービスを開始している。さらに最大手のベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)では、年内にLTEサービスの提供開始を予定。同社の計画では、ニューヨーク、ロサンジェルス、サンフランシスコといった大都市圏を含む38の地域ならびに60か所の空港で同サービスを提供することになっている。いっぽう、第2位のAT&Tでは、来年第1四半期にLTEサービスを開始を予定だ。

なお、スプリントが6月に投入した4G対応スマートフォン「HTC Evo 4G」は、消費者の間で大きな人気を集め、発売当初からしばらくは入手が困難な状況が続いていた。

【参照情報】
Clearwire, Sprint outline major WiMAX market launches - Fierce Wireless
Clearwire's high-speed 4G wireless network to finally hit the big cities: New York, LA, and SF - Venture Beat
Sprint, Clearwire 4G Service to Reach New York, Los Angeles by Year-End - Bloomberg

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