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シャープ、2〜3年でスマートフォン500万台出荷を目指す

2010.11.16

Updated by WirelessWire News編集部 on November 16, 2010, 10:10 am JST

▼国内メーカーでは最多となる5機種のスマートフォンのラインアップを紹介
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シャープは2010年11月15日、都内で報道関係者向けに「スマートフォン事業説明会」を開催した。説明に当たったシャープ 執行役員 情報通信事業統括の大畠昌巳氏は、「シャープのスマートフォンのサムシングニューを改めて紹介したい」と切り出した。その中で、大畠氏は「スマートフォンシフトを絶好の機会と捉え、業界活性化に向けて取り組んでいきたい」と方向性を示した。

まず大畠氏は、Android OSのシェアがここに来て急速に高まっていることを紹介。2010年の17.7%から、2014年には30%近いシェアになるとの調査結果を示した。その上で、国内のユーザー動向としては「これまでのスマートフォンは、携帯電話で当然出来ていたサービスが使えなかった。そのために、興味はあるけれど躊躇するユーザーも多かった」と指摘する。こうした点から、シャープのスマートフォン戦略では、「ラインアップの早期拡大を進める。1つのポイントは国内仕様の機能やサービスを早期に展開すること。液晶やカメラ、おサイフケータイ、ワンセグなどのサービスを提供する」(大畠氏)ことで、スマートフォンシフトを円滑に進めたい意向だ。

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▼これまでのケータイでできたことがスマートフォンでもできることが重要と説く
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また3D機能に付いても言及。「3Dスマートフォンの提供や対応したコンテンツの整備を進める。買ったその日から3Dコンテンツを楽しんでもらえるようにしたい。ゲームや動画など、豊富なプリインコンテンツのほか、スマートフォン向けのサイト「GALAPAGOS SQUARE」に3Dギャラリーを開設する」(大畠氏)といった施策を紹介した。さらに、この12月からは「スマートフォン 3Dコンテスト」を開催することもアナウンスした。3Dの静止画や動画コンテンツを募る参加型のコンテストを開催し、3Dの認知度向上や楽しみ方の広がりにつなげていきたいと言う。

コンテンツの提供の側面では、カルチュア・コンビニエンス・クラブと共同で開設する「TSUTAYA GALAPAGOS」で2011年春に、スマートフォン対応を開始すると宣言。当初はエンターテインメントコンテンツの販売から開始し、今後は3Dの作品も提供するとした。コンテンツの購入や視聴はスマートフォンだけでなくテレビのAQUOSからもできるようにし、両者でコンテンツを共有する方向性を示した。さらに、医療や教育といったBtoBの分野でもコンテンツやサービスを提供したいという。

スマートフォン市場での目標として大畠氏は、「早期に国内向けのスマートフォンの販売台数を500万台に到達させたい。2〜3年のうちにこの数字を達成したい。スマートフォンでも現在の携帯電話における国内シェアと同等のシェアを確保することが目標。加えて、我々の持つデバイスなどを活用して、海外にも特徴のあるスマートフォンを提供していきたい」と今後の意気込みを語った。

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