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[先週の動き]SIMフリー端末向けに新展開が続々、データ通信を低コストで使えるプランも

2010.11.22

Updated by WirelessWire News編集部 on November 22, 2010, 10:00 am JST

11月18日の週は、今が旬のスマートフォンの話題はもちろんのこと、MVNOやキャリアのデータ通信サービスにまつわる話題が豊富な1週間だった。まずはスマートフォンやパソコンなど、モバイルデータ通信を低コストに使えるようにする動きから紹介しよう。

SIMフリー端末対応のSIM製品が充実

201011221000-1.jpg最初は、SIMフリーの世界の実現に積極的に取り組んでいる日本通信によるiPhone 4販売のニュース。日本通信は、SIMフリー版のiPhone 4と同社の通信サービスをセットにした上で、月払いにできるキャンペーンを開始した(関連記事:日本通信、SIMフリー版のiPhone 4と通信を8430円の月払いで入手できるキャンペーン)。「思いきり快適に。SIMフリー版iPhone4月々払いキャンペーン」で、料金は36カ月の契約で月額8430円からとなる。SIMフリー版iPhone4(16GB)の端末分割購入代金と、、日本通信の「iPhone4専用プラチナサービス」がセットになったもので、NTTドコモのFOMA網を使った通信・通話が可能。これまで、SIMフリー版のiPhoneを購入すると一括の代金支払いになりユーザーに負担が大きかったが、このキャンペーンならば通常の端末購入と同様に利用できるため導入へのハードルが大きく下がると見られる。

SIMフリー版のモバイルWi-Fiルーターを日本ヒューレット・パッカードが提供するというニュースもあった(関連記事:HP、モバイルWi-FiルーターとSIMを日本通信の支援で提供)。「HP Mobile WiFiルータ」とNTTドコモ網を利用できるSIMカード「HP Mobile Broadband SIM」を、日本通信のMVNE事業による支援で提供開始する。HP Mobile WiFiルータはHP Directplusの価格で1万9740円。HP Mobile Broadband SIMは1カ月(30日)タイプの2940円〜12カ月(375日)タイプの2万9400円。安い定額料金でFOMA網を使ったデータ通信環境を手に入れられる。

201011221000-2.jpgまた、NTTドコモのMVNOのニュースもあった。インターコミュニケーションズは、同社がMVNOとして提供している「グローバルデータ3G DATA SIM」が、Xperia(アップデート適用済)やGalaxy SなどAndroid 2.1以上のスマートフォンで利用可能になったと発表した(関連記事:NTTドコモ網の3Gが使える「グローバルデータ3G DATA SIM」がXperia・Galaxy S対応へ)。このSIMは、同社のWi-Fiルーター「MiFi」とのセット販売のほかに、SIMフリー端末向けにSIMカード単体でも発売していた。今回の発表で、国内で販売されているスマートフォンでも利用できるようになり、対応範囲が大きく広がった。

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安く使えるデータ通信、いろいろ

ここまではMVNOによるSIMを提供するサービスのニュースだったが、キャリアによるサービスの展開もあった。モバイルデータ通信の話題が1週間にこれだけ豊富にあるのも、トレンドを示していると言えそうだ。

201011221000-3.jpgまず、低料金のプランを発表したUQコミュニケーションズの話題から。同社のモバイルWiMAXサービスのUQ WiMAXに、1年間の継続利用を条件に月々の料金を割り引く「UQ Flat 年間パスポート」を追加した(関連記事:UQ WiMAXに年間契約で安い定額プランが追加)。料金は月額3880円。月額4480円で使い放題になる「UQ Flat」よりも安く利用できる。その代わりに、UQ Flat 年間パスポートでは、1年ごとの契約満了月の翌月(更新月)以外に解約する場合には、年間パスポート解約料として5250円が必要になる。いわゆる「縛り」のあるプランで、継続利用が前提ならば月額料金を抑えられる。

NECとNECモバイリング、NECキャピタルソリューションは、イー・モバイルのデータ通信サービスとノートパソコンをセットにしたレンタルサービスの提供を開始した(関連記事:NEC、イー・モバイルとノートPCのセットを月額3950円で法人向けにレンタル)。パソコン代金と通信料金を合わせて月額3950円からの低価格な料金でレンタルする。レンタルサービスの名称は「PCコミュニケーションサービス(イー・モバイル版)」。中堅中小企業向けのサービスで、月々の低価格で利用できるために初期投資をかけずにICT環境の充実が図れる。

201011221000-4.jpg一方、同じくイー・モバイルの話題だが、11月19日に発売を予定していたデータ通信端末「D41HW」の発売を延期したとの発表もあった。この端末は、DC-HSDPA方式を採用した最大42Mbpsのデータ通信サービス「EMOBILE G4」向けの端末。11月19日から12月中旬に発売が延期され、新サービスも同時に開始が送れることになった(関連記事:イー・モバイル、42Mbpsの高速サービス対応端末の発売を12月中旬に延期)。
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国内でも盛り上がるAndroid

スマートフォンを中心としたAndroid端末の話題も豊富。この冬・春商戦でもフィーチャーフォンの販売は堅調だろうが、話題は完全にスマートフォンに移行している。

201011221000-5.jpgシャープは「スマートフォン事業説明会」を開催し、スマートフォンシフトを絶好の機会と捉え、業界活性化に向けて取り組んでいきたいとその方向性を示した。国内のユーザーに対するシャープのスマートフォン戦略として、国内仕様の機能やサービスを早期に展開することを挙げた。液晶やカメラ、おサイフケータイ、ワンセグなどのサービスを提供し、これまで移行に躊躇していたユーザーのスマートフォンシフトを円滑に進めたい意向だ(関連記事:シャープ、2〜3年でスマートフォン500万台出荷を目指す)。

201011221000-6.jpgそのシャープの端末の販売が間近に迫ってきた。KDDIはシャープ製スマートフォン「IS03」を11月26日に発売すると発表した。すでにショップなどでは予約を受け付けていたが、発売日が明らかになっていなかった。発売は全国一斉となる(関連記事:KDDI、おサイフケータイも使えるスマートフォン「IS03」を11月26日に発売)。また、NTTドコモも、発表済みのシャープ製のスマートフォン「LINX 3D SH-03C」の予約を11月19日から受付開始している。国内のスマートフォン市場では、主要3キャリアにすべて端末を供給するシャープのラインアップの充実ぶりが、他社をしのぐ状況になっている。。

こうした中、先行するシャープを牽制する動きもあった。パナソニック モバイルコミュニケーションズ、NECカシオモバイルコミュニケーションズも新製品発表会を開催。Android OSを採用したスマートフォンについて、パナソニックは2011年前半に、NECカシオは2010年度下期に海外市場で、2011年度上期には国内市場に、それぞれ製品を投入していくことを表明した。

家庭向けのAndroid端末提供のニュースもあった。NTT東日本は、「フレッツ光」利用者向けの新サービスとして、リアルタイムに生活情報を提供する「フレッツ・マーケット」と、フレッツ・マーケットを利用するための家庭向けクラウドデバイス「光iフレーム」を11月25日から提供する(関連記事:NTT東日本、フレッツユーザー向けに生活情報を提供するアプリマーケットとAndroid搭載情報端末を提供開始)。光iフレームは7インチのフォトフレーム型端末。Android2.1を搭載し、主婦や高齢者など、従来インターネットを使わなかった層にも抵抗なく使いやすい端末を目指す。独自のメニュー画面を採用し、無線LAN経由でインターネットに接続してウェブサイトの閲覧が可能だ。

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iPhone向けワンセグチューナーなども登場

201011221000-7.jpgこのほかのトピックをピックアップしておこう。バッファローはiPhoneなどでワンセグを簡単に視聴できるワンセグチューナー「ちょいテレi」(製品型番はDH-ONE/IP)を発売する(関連記事:バッファロー、iPhoneなどでワンセグ視聴できるバッテリー内蔵チューナー)。12月上旬に家電量販店などで販売を開始。価格は1万600円。iPhone、iPod touch、iPadのDockコネクタに直接挿すだけでワンセグ放送の視聴が可能になる。バッテリーも内蔵し、iPhoneなどのバッテリーを消耗させずに最大2時間半のワンセグ視聴が可能だという。

NTTドコモは、BlackBerry端末でiモードのメールアドレスに対応するなどサービスの向上を図る(関連記事:BlackBerry端末でもiモードアドレスが利用可能に、ISPサービスも値下げ)。内容は3点で、インターネット接続サービス(ISP)料金の値下げ、iモードのメールアドレスへの対応、有害サイトへのアクセス制限の提供となる。提供は12月1日から。iモードメールの利用にはspモードの契約も必要になるが、国内ユーザーの利用環境への対応が進むことになる。

最後にフィーチャーフォンの話題を一つ。jig.jpは、携帯電話でパソコン向けのWebサイトを同じレイアウトで閲覧できるフルブラウザ「jigブラウザ」に、EZアプリ(BREW)の「jigブラウザau版」を追加した(関連記事:jig.jp、auのBREW対応「jigブラウザ」を提供)。jigブラウザは、ページの高速表示やなめらかなスクロールが可能なフルブラウザアプリ。BREWに対応したjigブラウザau版の提供により、au携帯電話のユーザーも公式アプリとしてjigブラウザを利用できるようになった。スマートフォンでなくても、まだまだインターネットを活用するすべはあるというわけだ。

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