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ウィルコム、ケータイでも固定電話でも無料通話ができる「だれとでも定額」

2010.12.01

Updated by WirelessWire News編集部 on December 1, 2010, 18:00 pm JST

▼「だれとでも定額」を紹介するウィルコム新社長の宮内謙氏と新CMキャラクターの佐々木希さん
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ウィルコムは2010年12月1日、携帯電話や一般加入電話などへの通話も無料になる新オプション「だれとでも定額」を12月3日から提供すると発表した。オプション料金は月額980円。経営再建中のウィルコムは11月30日、東京地方裁判所からソフトバンク傘下での再建計画に認可決定を得たばかり。ソフトバンク取締役などを務める宮内謙氏を社長に迎え、再生の決意とともに新サービスで顧客の獲得を狙う。

だれとでも定額は、月額980円のオプション料金を支払うことで、携帯電話や一般加入電話、IP電話などへの通話が無料になるオプション。ウィルコムは基本料金プランとして「新ウィルコム定額プランS」「新ウィルコム定額プラン」を提供しており、これらのプランの利用者はウィルコムへの通話が無料だった。だれとでも定額を使うと、ウィルコムの電話機に加えて携帯電話や固定電話へも無料で通話ができるようになる。ただし、無制限に通話ができるわけではない。無料になる通話は1回につき10分以内。また月間500回までが無料の対象となる。10分を超えた通話には利用料金コースに応じた通話料がかかる。また、月間500回を超えた10分以内の通話には、21円/30秒の料金がかかる。

▼980円のオプション料金を支払うことで国内通話が無料になる「だれとでも定額」
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だれとでも定額の利用には、新ウィルコム定額プランSまたは新ウィルコム定額プランの契約が必要。だれとでも定額の提供に合わせて、12月3日から新ウィルコム定額プランSの本格提供を開始する。基本料金が1450円と新ウィルコム定額プランの半額相当になるプラン。22歳以下の学生を対象にした期間限定の料金コースとして提供してきたが、年齢制限や申込期間の制限をなくして、誰でもいつでも契約できるプランに変更した。

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▼ソフトバンクテレコムが新設した法人向けの「おとくラインW」を使うことで、ウィルコム電話-固定電話の間の通話料金を双方向で無料にできる
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同時に、ソフトバンクテレコムは、ウィルコム向けの通話料が無料になる「ホワイトライン24(おとくラインW)」を2011年1月1日から提供する。おとくラインの事業所用回線を対象としたもので、これによりウィルコム電話と事業所の固定電話の間では、どちらから電話をかけても通話料金を無料にすることができる。月額定額料金は、アナログ回線の場合に回線ごとに525円、ISDN64は同1050円。おとくラインWの提供により、ウィルコムのPHSサービスをソフトバンクグループの法人向け商材の1つとして位置づけたソリューション提供ができるようになる。

また、だれとでも定額の提供に併せて、新しいCMキャラクターとして佐々木希さんを起用することも発表した。佐々木希さんはモデル・女優として活躍しており、通話無料を象徴する「0円」のオブジェに立つCMなどを12月2日から放映する。トークセッションで佐々木希さんは、「電話代を気にせず、他社にも電話をかけられるというのはとても魅力」と、ウィルコムの新サービスに期待するコメントを寄せた。

【報道発表資料】
新オプションサービス「だれとでも定額」の新設について
「新ウィルコム定額プランS」の本格サービス開始について
ウィルコム向け通話料が無料になる「ホワイトライン24(おとくラインW)」の提供開始について

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