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ソフトバンクなどが共同で、Android端末による非接触IC決済の実験を開始

2010.12.09

Updated by WirelessWire News編集部 on December 9, 2010, 10:10 am JST

ソフトバンクモバイルなど8社は2010年12月8日、Android端末を使った非接触ICによる決済の実証実験を2011年1月中旬から開始すると発表した。NFC(Near Field Communication)技術を使い、国際標準規格に準拠した方式を採用する。実験により、サービスソリューションを検討するとともに、国際標準のモバイルNFCサービスの実現を目指す。

実証実験のモデル概要
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実験では、Android 2.2をOSに搭載したスマートフォン「HTC Desire SoftBank X06HTII」に、NFC関連のAPIを実装して利用する。NFC機能はNFCアンテナ付きのUSIMカードにより提供。クレジットカードのアプリケーションとクレジットカード情報を、無線ネットワークを経由してダウンロードし、その後に店頭などで非接触ICによる決済を行う。方式としては、業界団体であるGSM協会Pay-Buy-Mobileの推奨規格(Single Wire Protocol)に準拠する。

実験では、ユーザーがNFC対応USIMカード上のアプリケーションを管理できる。これにより、支払いの際にクレジットカードを選ぶように、決済の方法を選ぶことがきる。国際標準規格に対応するMasterCard PayPassをクレジットカードアプリケーションとして提供することで、実際の加盟店で非接触IC決済が可能になる。

実験に参加する8社は、ソフトバンクモバイル、オリエントコーポレーション、クレディセゾン、ジェムアルト、共同印刷、マスターカード・ワールドワイド、HTC、Trusted Logic。実験の期間は約3カ月を見込み、参加企業の関係者を対象に実施する。

【報道発表資料】
Android 搭載スマートフォンを用いたNFC実証実験の開始について

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