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【企業名】InnoPath Software
【所在地】米国カリフォルニア州(1195 W. Fremont Ave., Sunnyvale, CA 94087, USA)
【URL】http://www.innopath.com/

無線を利用して携帯電話などのデータやソフトウェアを書きかえるOTA(Over-the-Air)技術のInnoPath Software(旧社名はDoOnGo)はKDDIやNTTドコモ、シャープ、NECカシオ、AT&T、タタ、ノキアなどを顧客に持ち、携帯電話機のソフトウェア更新サービスなどを提供してきた企業だが、近年はスマートフォン時代のリモートサポートに軸足を完全にシフトしているようだ。

2004年ごろから日本では携帯電話のソフトウェア不具合に対して、ショップに持ち込んだ端末をその場で書き換えたり、OTAによるソフトウェア更新技術の導入が進んだが、DoOnGoはこの技術(DeltaUpgradeなど)を提供してきたベンチャー企業である(日本法人もある)。従来は、端末の検出とプロビジョニング(利用者がサービスを利用できるようにすること)、端末のファームウェア、ソフトウェアのOTA更新が事業の主体だったが、最近はカスタマーサポートに注力しているようで、メールの誤設定の修正や紛失・盗難に遭った端末のリモート・ロックや消去の機能をモバイルキャリアに提供している。対象とする機器も、携帯電話機からスマートフォンに拡張し、BREW、Symbianのほか、Android、BlackBerry、iPhone、Windows Phoneと幅を拡げている。

インターネット接続パソコンでも、リモートアクセス技術を利用した遠隔サポートは広く使われるようになってきている。コールセンターのオペレーターが、利用者の自宅やオフィスのパソコンに遠隔でログインして不具合の原因を見つけて解消したり、使い方が分からないだけの利用者に操作方法を実際に示したりすることで、エンジニアの実際の派遣に要するコストを大幅に削減することに成功している。携帯電話では実績のあるInnoPathだが、パソコンの分野は日本市場ではRSUPPORTなどが大きなシェアをすでに奪っており、シスコやLogMeInなどもシェア拡大を狙っている。そして、パソコンの遠隔サポートの陣営も、次の狙いはスマートフォンのようだ。

コンテンツやアプリケーションの分野では、スマートフォンは携帯ともパソコンとも違う地平を切り拓いているが、リモートサポートの分野を獲るのは携帯側かパソコン側か、あるいは別の勢力なのか興味深い。

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