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ノキア・シーメンス、TD-LTEでビームフォーミングをデモ

2011.02.18

Updated by WirelessWire News編集部 on February 18, 2011, 03:00 am JST

MWCのノキア・シーメンス ネットワークスのブースでは、LTE関連の展示もあった。中国などでで採用される時分割多重方式の「TD-LTE」の展示では、移動する端末などで効率的なデータ通信が可能になる「ビームフォーミング」のデモンストレーションを行っていた。

ビームフォーミングは、基地局からの電波の指向性を高めて特定の端末に送信する技術。上りと下りで同じ周波数帯を使うTD-LTEでは、異なる周波数帯を使う一般のLTE(周波数分割多重方式:FDD)よりもビームフォーミングが実現しやすい。デモでは、実際に会場に設置した基地局から、端末となるアンテナに向けてビームフォーミングの有無によるデータ通信状況の違いを示した。端末となるアンテナには、自動車の絵が貼りつけられ、移動しながら受信する。

▼ビームフォーミングで移動する端末に高速通信。中央上にある自動車の絵の後ろにアンテナがあり、左側に移動しながら受信するmwc0217_nsn001.jpg

動画データを受信するデモで、TD-LTEでビームフォーミングを使った場合にはなめらかな画像が得られるのに対して、ビームフォーミングを使わずに広い範囲に電波を送った場合にはブロックノイズが盛大に出る。移動する端末に対してビームフォーミングが効果のある技術であることをアピールしていた。

▼小型のLTE基地局mwc0217_nsn002.jpg

また、LTE用の小型のオールインワン型の基地局も展示していた。こちらはプロトタイプとのことで、今後の提供を計画している。

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