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携帯3社の3Q決算、スマートフォンが出揃ってもソフトバンク強し

2011.02.07

Updated by WirelessWire News編集部 on February 7, 2011, 10:10 am UTC

携帯電話大手3社の2011年3月期の第3四半期決算が出揃った。数値を見ると、引き続きソフトバンクが好調で、KDDIは復活の道を模索している段階にあるようだ。以下で決算の数値を確認する。

▼2011年3月期第3四半期(累計)の携帯電話3社の決算概要
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2期連続で減収ながら増益--NTTドコモ

NTTドコモの第3四半期累計(4月〜12月)の決算は、営業収益が3兆2091億円で、前年同期比1.0%の減収だった。営業利益は7585億円で前年同期比7.9%の増加を確保した。第2四半期に引き続き、減収ながらも増益の決算になった。音声収入の減少を、パケット収入やその他収入の増加で補い、端末販売費用やネットワーク関連のコストを減少させることで増収を確保するという構図も前期と変わらない。

増収を確保できた推進力の1つは、スマートフォンの好調ぶり。スマートフォンの販売数が第3四半期累計で126万になった。純増数が前年同期比29万プラスの113万となった要因となっている。また、既存顧客重視の戦略が功を奏し、2010年度お客さま満足度で第1位を確保(J.D.パワー アジア・パシフィック調べ)できたことなども業績の安定化に貢献しているとみている。

減収減益が続く--KDDI

KDDIの第3四半期累計は、営業収益が2兆5719億円(前年同期比-0.5%)、営業利益は3721億円(同-1.3%)と、いずれも前年同期を下回った。第1四半期の増収減益から転じて、2期連続で累計が減収減益。第2四半期よりも一層、前年同期比の数字が悪化している。移動通信事業は、営業収益が1兆9523億円で前年同期比2.5%の減少、営業利益に至っては3596億円で同11.8%の2桁減少となった。

期中に投入した期待のスマートフォン「IS03」は、「われわれの想定以上の販売となって」(KDDI)とする。初期ユーザーの男女比は7:3で、20代、30代が全体の3分の2を占める構造となっている。パケット通信の定額サービス「ISフラット」の導入率は86%を占め、IS03に機種変更したユーザーのデータARPUは40%と大幅な伸びを見せているという。KDDIでは、引き続き投入した「SIRIUS α IS06」や、今後提供する「Regza phone IS04」「IS05」などによるスマートフォンのラインアップ化で、状況の底支えをしたい考えだ。

決算数値でも独り勝ち--ソフトバンク

ソフトバンクは引き続きの増収増益の決算になった。第3四半期累計の数値は、営業収益は2兆2499億円で前年同期比10.0%の増加と2桁増収を達成した。営業利益は4821億円と31.6%の増加、当期純利益は1422億円で50%という大幅な増益を確保した。移動通信事業が引き続き好調で、営業収益は前年同期比15.4%増の1兆4586億円、営業利益は同46.2%増の3145億円となった。

第3四半期累計の純増契約数は約252万、そのうち第3四半期の純増分が92万超と好調に加速がかかる。純増の主な要因は、こちらも引き続きiPhoneの好調な販売にあるという。累計契約数のシェアは前年同期比1.2%増の20.8%と、2割を超える。解約率も0.25%減少して0.91%となった。NTTドコモの0.46%、KDDIの0.68%に比べると依然として高い水準にはあるが、着実に差は縮まっていている。

※2/8 10:30 :2つめの小見出し「減収減益が続く--KDDI」を誤って「減収増益が続く--KDDI」としておりましたので修正いたしました。
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データARPUでソフトバンクがKDDIを逆転

ARPUの数値も、第2四半期からの傾向が引き続き、ソフトバンクが好調な結果となった。

▼第3四半期のARPU推移
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総合ARPUは、NTTドコモが前年同期比340円の減少で5130円、KDDIが同490円の減少で4980円。ソフトバンクは絶対額としては最も少ない4310円だが、前年同期比では110円の増加と唯一の増加傾向をキープした。音声ARPUは3社とも減少。NTTドコモが前年同期比440円減少の2590円、KDDIが同550円減少の2660円、ソフトバンクは同170円減少の1980円。ソフトバンクは絶対額が小さい一方で、減少額も格段に少なく、差は縮まってきている。

データARPUは、各社とも引き続き増加。NTTドコモは前年同期比100円増加の2540円、KDDIは同60円増加の2320円だった。一方、ソフトバンクは大幅な270円の増加で2330円となり、一気にKDDIのデータARPUを抜き去った。ソフトバンクでは、データ通信の利用が多いiPhoneユーザーが増加したこと、データ通信の少なかった2Gサービスが2010年3月に終了したこと増加の理由に挙げている。

【発表資料】
NTTドコモ 2010年度 第3四半期決算
KDDI 2011年3月期 第3四半期決算
ソフトバンク 2011年3月期 第3四半期 決算説明会

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