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iPhone 5、米ではスプリントも取り扱いへ - 発売時期は10月半ばか(WSJ報道)

2011.08.24

Updated by WirelessWire News編集部 on August 24, 2011, 07:59 am JST

Sprint
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スマートフォン市場で販売台数首位に立ったアップル(Apple)では、さらなる販路拡大に向けた準備が着々と進んでいるようだ。

Wall Street Journal(WSJ)は米国時間23日、関係者の話として、アップルが米携帯通信市場第3位のスプリント・ネクステル(Sprint Nextel:以下、スプリント)に対し、今年秋に投入が予想されている新型iPhone「iPhone 5」ならびに現行モデルの「iPhone 4」を供給することになりそうだと報じた。また、iPhone 5の発売時期について、これまで可能性が浮上していた9月下旬ではなく、10月半ばになりそうだという話も伝えている。

米市場では、スマートフォンの人気機種を取り扱う大手2社--ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless:以下、ベライゾン)とAT&Tの加入者が増加するいっぽうで、下位の通信事業者では加入者の減少が目立ってきている。こうした傾向の一因とされているのがアップルのiPhoneで、2007年発売の初代モデルから扱っているAT&T(加入者数 約9900万人/今年Q2時点)に加え、今年2月からは最大手のベライゾン(同 約1億600万人)もiPhoneの販売を開始していた。

いっぽう、スプリント(同 約5200万人)では、AT&Tが3月に発表した第4位のT-モバイル(T-Mobile USA)の買収計画の影響などもあり、上位2社との力の差が開きつつある。さらに、同社はWiMAX網オペレーターのクリアワイア(Clearwire)のネットワークを利用し、いわゆる「4G」サービスを競合他社に先駈けて開始したが、上位2社がLTEサービスの展開を開始・拡大するなかで、先行者としてのリードも薄れてきている。

米市場で「上位2社以外の通信事業者へもiPhoneが提供される」との可能性については、一部の金融系アナリストらこれまでに何度か予想を明かしていた。

iPhone 5の発売時期については、WSJでは関係者2人の話として、ベライゾンとAT&Tでも10月半ばからの開始を見込んでいると記している。過去には新型iPhoneの投入に関し「6月発表、7月発売」のペースを守ってきたアップルだが、今年は例年発表の場となっていた6月の開発者向けイベント「WWDC」では、新バージョンのOS「iOS 5」しか発表されず、ハードウェアの発表は9月以降と見られていた。また最近では、AT&Tの関係者が社内向けに「10月初旬はとても繁忙になる」と漏らしたことも一部で伝えられており、この時期に新モデルが店頭に並ぶのでは、といった憶測も流れていた。なお、WSJでは、この投入時期の遅れによりアップルの6-9月期の業績に悪影響が生じる可能性があると記している。

いっぽうReutersでは、大手2社が従量制課金への移行を進めるなかで、定額プランを維持するスプリントでもiPhone 5が使えるようになることは、消費者にとって選択肢の拡大というプラスにつながるとしている。また、米市場では200ドル程度(2年契約が条件)で消費者に販売されているiPhoneについて、アップルから通信事業者への提供価格が約650ドルといわれて点に触れ、上位2社に比べて経営体力で劣るスプリントには、この差額負担が重くのしかかかる可能性もあると指摘している。

なお、iPhone 5に関しては、一部のIT系有力ブログで「(CDMA/GSMの)デュアルモード対応になる」との可能性が報じられたばかり。

【参照情報】
Sprint to Get iPhone 5 - WSJ.com
Sprint to start selling iPhone 5 mid-Oct: report - Reuters
iPhone 5 coming to Sprint in October, says WSJ - GigaOM
Sprint reportedly to sell iPhone 4 AND iPhone 5 in October - TNW
iPhone 5の「デュアルモード」対応に新たな証拠 - TechCrunch報道(編集担当メモ)
「ベライゾン版iPhone効果」でアップルのシェア上昇 - 「本格的な乗り換えは秋以降」と米アナリスト
アップル、次期iPhoneで対応通信キャリア拡大/LTE対応は先送りの可能性 - 米証券アナリスト予想

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