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アルジェリアで待望の3Gオークションはじまる

2011.08.25

Updated by WirelessWire News編集部 on August 25, 2011, 15:00 pm JST

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(cc) Image by Damien Boilley

北アフリカのアルジェリアで今年9月中旬、3G周波数オークションの情報が公開され、2012年前半にも割当が行われる運びとなるようだ。同国電気通信相Moussa Benhamadi氏が明らかにした。

既存のモバイル・オペレータ3社が応札するものと見られているが、1社程度の新規参入があるという見方もある。3社とは、Nedjmaブランドで展開するエジプトのオラスコム系のオラスコム・テレコム・アルジェリア(Orascom Telecom Algeria)、国営アルジェリ・テレコム(AT(Algerie Telecom))と、ワタニヤ・テレコム・アルジェリア(Wataniya Telecom Algeria)。まず、ワタニヤが周波数への関心を表明した。ライセンス料は1社当たり、30億アルジェリアディナール(約32億円弱)となる見込み。

同国では2008年にも3G周波数オークションの計画があったが延期され、一時は3Gを飛ばしてLTEから始めるのではないかとの観測もあったようだが、まずは3Gからということになったようだ。近隣のモロッコやチュニジアではすでに3Gが始まっている。

天然ガスや石油を算出するアルジェリアは砂漠が多く、人口の多くは北の地中海側に暮らしている。固定網の普及が7%程度と低いのに対してモバイルは90%以上の普及率を示しているようだ。固定網では国営ATに対抗してエジプトのオラスコムとテレコム・エジプト(Telecom Egypt)のジョイントベンチャーであるLacomが2005年に新規参入したが、わずか3年で撤退している。規制環境が国営ATに極めて有利で競争にならないというのが理由だった模様。その直後にATの民営化も延期され、あわせて3Gオークションも延期されたという。

固定網を支配するATは、モバイル分野でもWiMAXサービスを提供している。アルジェリアはWiMAXに関してはアラブ諸国では最初に商用サービスが始まった国で、2005年からスマート・リンク(Smart Link Communication)社が3.5 GHz帯と5.8 GHz帯でWiMAXサービスを開始した。

【参照情報】
Algeria's 3G license goes up for tender
Long-awaited 3G tender document to be unveiled in September
Wataniya Telecom to bid for 3G license in Algeria
WiMAX takes off in Algeria despite stalling 3G auctions

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