フォトレポート【M2M & スマートテレビ】身の回りの情報がネットに集まる、テレビの使い方が変わる
2011.10.07
Updated by Naohisa Iwamoto on October 7, 2011, 15:00 pm JST
2011.10.07
Updated by Naohisa Iwamoto on October 7, 2011, 15:00 pm JST
「CEATEC JAPAN 2011」では、ICT技術の新しい応用方法への提案も多く見られる。機器が自動的に情報通信をするM2Mの分野では、個別のサービス構築ではなくクラウド上のプラットフォームで各種のサービスを提供するトレンドが見て取れる。テレビの使い方が変わるスマートテレビ時代には、スマートデバイスやネット上のサービスとの連携がポイントになりそうだ。
NTTドコモが整備している環境センサーネットワーク。すでに2500局で花粉、気象、落雷情報を配信している。2011年度中には4000局に増加し、5kmメッシュで観測が可能に。ブースではタブレット端末のARアプリで各種の環境情報を表示するデモを行っている。
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富士通のブースには、「スマートセンシングプラットフォーム」の展示がある。センサーや家電機器を制御する装置を接続し、クラウドセンターで動く各種サービスとして提供する。標準インタフェースを採用することで、センサーのプラグインやサービス開発を容易にする。
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NECのブースの一角に、M2Mソリューションを手軽に実現できる「CONNEXIVE クラウドサービス」の展示がある。1つのソリューションとして、テレマティクスをデモ。車載器から情報を得て、交差点の信号待ちまでわかるリアルタイムの位置情報を地図上に表示している。
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NECの「CONNEXIVE クラウドサービス」をソリューションに使うための組み込みM2Mネットワークモジュールを展示。小型の端末用モジュールを組み込むことで、ネット経由でセンシングや遠隔制御などに活用できるようになる。
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NECの「CONNEXIVE クラウドサービス」を使うと、ウェルネスサービスの展開も容易になる。Bluetooth対応の体重計や血圧計の情報は測るだけでクラウドに登録。健康管理サービスを一元的に提供できる。
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農園に設置した温度や湿度などのセンサーの情報と、作業履歴のデータをクラウド上で一元管理して栽培支援をする。こうしたサービスがNECの「CONNEXIVE クラウドサービス」で提供できる。9月にソリューションサービスとして提供を開始しているという。
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アナログTVの周波数跡地を利用したスマートフォン向け放送を2012年4月に開始する計画のmmbi。CEATECの会場でサービス名称をお披露目する記者会見を開催した。名称はテレビに"not"を付けた「NOTTV」で、テレビを超えるサービスを目指す。
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KDDIのブースでは、2つのスマートテレビ向けソリューションを展示している。AndroidセットトップボックスとAndroidタブレット、テレビを連携させ、Androidタブレットに表示した番組表からテレビのチャンネル操作などができる。
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KDDIのスマートテレビソリューションには、写真を手軽に楽しめる展示もある。撮影した写真を遠隔地のテレビに映し出すほか、リモコン代わりに使うAndroidタブレットで過去の写真の閲覧をお薦めするなどして利用を促す。
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日立のブースでは、液晶テレビ「Wooo」シリーズのスマートデバイス連携機能を体験できる。無料の「Wooo Remote LITE」と有料の「Wooo Remote」があり、Wooo Remoteでは単なるリモコンではなく、iPadに表示した番組表から録画予約が完了する。テレビの画面を切り替えずに録画予約ができる。
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発表したばかりの薄型タブレット「レグザタブレット」を大々的に展示する東芝。1つのウリが、レグザブルーレイなどを経由してテレビ放送や録画番組を見られる機能。無線LANでスムーズに視聴ができる様子や、Twitterなどを同時に楽しめる様子を体験できる。
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登録はこちら日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。