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[2011年第42週]900MHz帯の割当に審査基準、ドコモの新製品発表、Xiに本腰

2011.10.24

Updated by Naohisa Iwamoto on October 24, 2011, 12:00 pm UTC

2011年第42週の週末、総務省は3.9世代移動通信システムの普及等に向けた制度整備を行うための開設指針案等を発表した。この中には、900MHz帯の割り当て審査基準となる「3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設に関する指針案(開設指針案)」が含まれている。

指針案では、人口カバー率では、割り当てを受けてから4年後の年度末までに50%以上など、LTEサービスについては割り当てを受けてから7年後の年度末までに開始することなどの審査基準が示された(関連記事:総務省が900MHz帯割り当てに関する指針案を公表 11/21まで意見公募)。

ドコモの新製品、Xi対応から最新Android機まで

201110241200-1.jpgKDDI、ソフトバンクの新製品発表から3週間ほど遅れて、NTTドコモが2011-2012冬春商戦向けの新製品を発表した。10月18日の発表会で24製品を一気に紹介、さらに翌19日にも最新のAndroid OSを搭載するスマートフォンの発売もアナウンスした。

10月18日の発表会では、スマートフォン14機種、フィーチャーフォン8機種を含む24機種を発表した。注目のLTEサービス「Xi」対応モデルは4機種で、ラインアップを一気に揃えてきた。Xi対応の4機種は、「GALAXY S II LTE SC-03D」(サムスン電子製)、「MEDIAS LTE N-04D」NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)、「OPTIMUS LTE L-01D」(LGエレクトロニクスジャパン製)、「ARROWS X LTE F-05D」(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製)。いずれも、大画面ディスプレイを搭載し、テザリングにも対応する高機能スマートフォンだ。

このほか、スマートフォンではカラーの豊富なモデルやデザインに特徴のあるモデル、コラボレーションモデルなど10機種を投入する。フィーチャーフォンは8機種を発表。フィーチャーフォンからすでに手を引いたような他社の新製品ラインアップに対して、ドコモが手を抜いていないことをアピールしている。このほか、タブレット1機種とフォトフレーム1機種を発表している(関連記事:ドコモ、Xi対応4機種を含む14機種のスマホなど冬春モデルを発表)。

201110241200-2.jpg翌日の10月19日には、米Googleの最新Android OSとなるAndroid 4.0を搭載したスマートフォン「docomo NEXT series GALAXY NEXUS SC-04D」を11月に発売すると発表している。世界で初めてAndroid 4.0を搭載するサムスン電子製の端末で、4.7インチの大画面のHD Super AMOLEDディスプレイ(1280×720ドット)を備える。デュアルコア1.2GHzのCPUを採用し、フルHDの録画、再生といった動画コンテンツの利用も快適に行える。ただし、通信機能は3G/GSMへの対応で、LTEのXiには対応していない(関連記事:ドコモ、Android 4.0搭載の「GALAXY NEXUS」を11月に発売)。

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Xiスマホはドコモ間通話24時間無料も選べる

201110241200-3.jpg製品を正式発表したXiスマートフォン向けに、専用の料金プランもアナウンスしている。データ通信では、フラット型の「Xiパケ・ホーダイ フラット」が月額5985円の定額で、2段階型の「Xiパケ・ホーダイ ダブル」が月額2100円〜6510円で利用できる。いずれも2012年4月末まではキャンペーンを実施し、1575円引きで利用できる。通話の基本料金プランは、月額780円の「タイプXi にねん」で、月額700円の通話料割引サービスの「Xiカケ・ホーダイ」を組み合わせると、ドコモ同士の国内音声通話が時間帯などに関わらず無料になる。Xiユーザーあてだけでなく、5800万のドコモユーザーなら誰とでも無料で通話が可能だ(関連記事:Xiスマホ向け料金プラン、パケットは5985円定額、通話はドコモ同士無料で1480円)。

Xiスマートフォンが登場に併せて、個人ユーザーに加えて法人ユーザーのLTEへの取り込みも進める。ドコモは、法人向けの割引サービス「ビジネスシンプル」の対象を、LTEサービスの「Xi」にも広げるとアナウンスした。ビジネスシンプルは、基本料金や通話料金を割り引くサービスで、これまではFOMAが対象だったが12月1日からXiでも利用できるようにする(関連記事:ドコモ、法人向け割引サービス「ビジネスシンプル」をXiにも適用開始

スマホユーザーほどiPhone 4Sに興味、ソフトバンクはインド進出

このほか、この第42週のトピックを紹介する。

MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)は、「iPhone4Sの興味度及び、購買意欲調査」の結果を公表した。それによると、スマートフォンユーザーの6割以上がiPhone 4Sに興味があると回答したという。フィーチャーフォンユーザーの43.7%に比べて20ポイント近く関心が高いことが分かった(関連記事:スマートフォンユーザーは6割以上がiPhone 4Sに興味津津--MMD研究所

201110241200-4.jpg海外に目を転じると、ソフトバンクがインド有数の企業グループであるBhartiグループ(バーティ グループ)と合弁会社を設立した発表があった。ソーシャルメディア、ゲーム、電子商取引の3領域を中心に、インドでのモバイルインターネット市場の開拓を目論む。設立したのは「Bharti Softbank Holdings Pte. Ltd.」(バーティ ソフトバンク ホールディングス)で、出資比率はソフトバンクとBhartiの両グループが約50%ずつ。本社はシンガポールに置く(関連記事:ソフトバンクがインドのモバイル市場開拓に向けて合弁設立)。

スマートフォン対応のサービスとしては、電子書籍配信サイトの「電子書店パピレス」がスマートフォンおよびタブレット端末の対応を開始したニュースがあった。EPUB形式のコンテンツによるクラウド配信モデルを採用し、パソコンやスマートフォンなど異なる端末で共通して利用できる。スマートフォン・タブレット向けには、初回配信コンテンツとしてビジネス書、実用書を中心に約3000冊を用意した。今後、コンテンツのEPUB化を進め、年内に1万冊の掲載を予定している(関連記事:電子書店パピレス、スマートフォンやタブレットでも利用可能に)。

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201110241200-5.jpg技術に関するニュースを2点紹介する。1つは東芝モバイルディスプレイが開発した、直視型で世界最高レベルの精細度をもつモバイル用液晶ディスプレイ。精細度は498ppi、6.1型でフルハイビジョンを超える解像度を持つ。新開発の液晶ディスプレイは、ガラス基板上に微細な低温ポリシリコンTFTを形成する加工技術と、精度の高い組立技術を基にして製造した(関連記事:写真並みの超高精細モバイル用液晶、東芝モバイルディスプレイが開発

もう1つはNECが発売したウェアラブルコンピュータ「Tele Scouter」(テレスカウター)の新製品。メガネ型のヘッドマウントディスプレイと小型のコンピューターによるシステムで、利用者の視界を遮ることなく半透明な映像を映し出せる。保守点検業務や組立業務などの現場作業をサポートすることを主な目的としている(関連記事:NEC、現場での業務をサポートするウェアラブルコンピュータを発売)。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。