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サムスン、スマートフォン出荷台数で第1位に - 7-9月期(WSJ報道)

2011.10.21

Updated by WirelessWire News編集部 on October 21, 2011, 10:09 am JST

今年第3四半期(7-9月期)のスマートフォン出荷台数で、サムスン(Samsung)がアップル(Apple)、ノキア(Nokia)らの競合他社を抑えて首位に躍り出たと、Wall Street Journal(WSJ)が報じた。


["Galaxy Nexus"を発表するサムスンのシン・ジョンギュン(申宗均)氏 とグーグルのアンディ・ルービン氏- 香港19日]

サムスンでは現在モバイル端末の出荷台数について具体的な数字を明らかにしてないが、WSJでは情報筋の話として、同期中のスマートフォン出荷台数が2000万台を超えたと伝えている。前四半期(4-6月期)にはアップルが約2030万台を出荷(=販売)して1位となり、サムスンは推定1920万台でこれに続いていた。

ところが、先ごろ発表されたアップル「iPhone」の7-9月期販売台数は、新機種発表を待ったユーザーの買い控えが目立ったことなどからあわせて1707万台にとどまった。いっぽうサムスンは、4月から販売を開始したAndroidスマートフォンのフラッグシップモデル「Galaxy S II」が同社製品としては記録的な大ヒットになったほか、マイクロソフト(Microsoft)の「Windows Phone」OS搭載製品や自社の「Bada OS」を採用する端末など、さまざまな価格帯の新機種を複数投入していることなども手伝い、こうした好調に結びついたとWSJは指摘。同紙では、米市場調査会社ストラテジー・アナリティクス(Strategy Analytics)のアナリスト、ニール・モウストン(Neil Mawston)氏の話として、「サムスンの同期中の出荷台数を2000万台〜3000万台とする見方が市場では有力」と伝えている。

ただし、アップルでもすでに先週発売した最新モデル「iPhone 4S」が発売から3日間で400万台を売上げ、同社のティム・クック(Tim Cook)CEOも「これまでにない大ヒット製品になると見ている」と今週行われた決算発表のなかで強気の見通しを示している。また、アナリストのなかでも、たとえば米パイパー・ジャフレイ(Piper Jaffray)のジーン・マンスター(Gene Munster)氏が今四半期の予想販売台数として2500万台という数字を挙げているなど、過去最高の販売台数を予想する声が多く見られる。

先進国市場を中心に全世界でスマートフォンの人気がさらに高まるなかで、アップルとサムスンのスマートフォンメーカー首位をめぐるつばぜり合いはいましばらく続くことになると思われる。

【参照情報】
Samsung Beats Apple in Smartphone Shipments - WSJ
Samsung takes smartphone title for Q3, but may not keep it long - 9to5 Mac
Samsung takes smartphone crown in Q3 as shipments top Apple, Nokia - BGR
アップル、ついにスマートフォン販売台数トップに - サムスン、ノキアを押さえて(米調査会社)
アップル、2011年7-9月期決算 - iPhone買え控えが響き、アナリスト予想に届かず
サムスン「Galaxy S II」、85日間で500万台を販売 - 8月にはいよいよ米国市場へ

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