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サムスン、7-9月期のスマートフォン出荷台数で世界首位に(米調査会社)

2011.10.31

Updated by WirelessWire News編集部 on October 31, 2011, 11:09 am JST

米調査会社のストラテジー・アナリティクス(Strategy Analytics)が27日、2011年7-9月期のメーカー別スマートフォン出荷台数をまとめたレポートを発表した。それによると、同期に推定2780万台を出荷したサムスン(Samsung)が首位となったいっぽう、前四半期に首位につけていたアップル(Apple)は1707万台で2位に、また3位には1680万台を出荷したノキア(Nokia)は入ったという。

すでにお伝えしている通り、同期にはサムスンが「Galaxy S II」などのヒット製品を生み出したいっぽう、アップルでは「iPhone 4S」発売を前に買い控えが響き、前四半期を下回る販売台数に留まっていた。同レポートによると上位3社の市場シェアはサムスン 23.8%(前年同期9.3%)、アップル 14.6%(同17.4%)、ノキア 14.4%(同32.7%)になった。なお、世界全体のスマートフォン出荷台数は同期に1億1700万台と前年比44%の増加を記録したという。

いっぽう、携帯電話機全体の出荷台数は3億9000万台で前年比14%増となり、メーカー別シェアはノキアが首位(27.3%/前年同期は32.3%)、続いて2位サムスン(22.6%/前年同期は20.9%)、3位LG電子(5.4%)、4位ZTE(4.9%)、5位アップル(4.3%)になったという。なお、LGの売上は前年同期比25.7%減少、それに対してZTEの売上は57.9%増加したという。

サムスンは28日に発表した7-9月期決算のなかで、携帯端末部門の利益が過去最高の2兆5000億ウォン(約22億ドル)となり、全体の約60%を占めたことを明らかにしていた。

なお、アップルびいきの一部のブログなどでは、アップルが実売数を公表しているのに対し、サムスンが以前にあった出荷台数の定義をめぐる混乱などを経て、前期から出荷・販売台数の公表を取りやめてしまっていること、またストラテジー・アナリティクス1社のデータを引用して記事をまとめている媒体も多いことなどに異議を唱えている例もみられる。

アップルでは、10月に発売したiPhone 4Sの販売台数が一週間で400万台に達し、前モデルの発売時(170万台)を大きく上回ったと発表。また、ノキアでも先週、待望のWindows Phone OS搭載スマートフォン「Lumia」2機種を発表し、11月にまずは欧州から販売を開始予定。さらにサムスンもAndroid OSの最新版となるバージョン4.0「Ice Cream Sandwich」(ICS)搭載の「Galaxy Nexus」を11月半ばから発売するとしている。

【参照情報】
Samsung Overtakes Apple as World's Biggest Smartphone Seller - Businessweek
Samsung's Smartphone Sales Surpass Apple's - WSJ
Nokia Clings to Mobile Top Spot - WSJ
Samsung surges past Apple in smartphones, upbeat on Q4 - Reuters
IDC: Apple 5th largest phone maker as ZTE, Samsung rise - Electronista
Enemies at the gates: Apple's biggest threats are Samsung and ZTE - GigaOM
The bullshit Samsung smartphone numbers - The Loop
アップル、ついにスマートフォン販売台数トップに - サムスン、ノキアを押さえて(米調査会社)
アップル、2011年7-9月期決算 - iPhone買え控えが響き、アナリスト予想に届かず
iPhone 4S、発売から3日間の販売台数が400万台を突破 - アップル発表
ノキア、初のWindows Phone OS搭載スマートフォンなどを発表
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