リアルタイムに自動でネットワーク最適化、SONソリューションのデモ
2011.11.22
Updated by WirelessWire News編集部 on November 22, 2011, 17:03 pm JST Sponsored by NOKIA
2011.11.22
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ノキア シーメンス ネットワークス特別研究員のハリー・ホルマ氏のプレゼンでも今後の要素技術としてその名が挙げられていた「SON」(Self-Organizing Network)。従来は実地で測定車両を走らせて電波環境を調査した結果をもとに人手でネットワーク設計やその最適化を進めていた。こうしたプロセスを自動化できるSONの働きを、デモで目の当たりにすることができた。
▼ミュンヘンの街並みでSONソリューションをシミュレーション。基地局と接続している利用者を色分けしている。下のパソコン画面は、接続の失敗率がSONの適用によって動的に下がっていることを示している。
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デモでは、ミュンヘンの市街をシミュレーションしたLTEネットワーク上で、SONの効果を示した。3D表示のディスプレイにはミュンヘンの街並みと、LTE基地局、それにサービスの利用者が表示されている。LTE基地局は色分けされており、その基地局に接続している利用者も同じ色で示される。当初は、主要道を自動車に乗って高速移動するユーザーを中心に、基地局間のハンドオーバーがうまくいかず、接続の失敗を示すドクロマークが出ている状況だった。SONによる自動最適化で、ハンドオーバーするパラメーターを変更し、接続の失敗を減らしてドクロマークの出現を抑えられることをデモで示していた。
従来の人手を介した最適化では、「短くても数週間ごと、長ければ数カ月程度の間隔でしか調整できなかった。ここにSONを適用すると、デモでは1分間隔で自動最適化を行っているように、ほぼリアルタイムの通信状況に応じてネットワーク最適化が可能になる」(説明員)。
SONの適用で、人手を介さずに済むことから運用コストを下げられる効果が得られる。運用コストを下げて最適化設計したネットワークを構築できることは、小さな基地局を多く設置するソリューションの実現にもつながる。
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