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独G&D社、「nano-SIM」カードを開発 - 「micro-SIM」より30%小さく

2011.11.14

Updated by WirelessWire News編集部 on November 14, 2011, 09:47 am UTC

Giesecke & Devrient
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ドイツのジエセッケ&デブリエント(Giesecke & Devrient:以下、G&D)社は現地時間11日、同社が新たに開発した小型SIMカード「nano-SIM」を発表した。

このnano-SIMは12mm☓9mmと、現在の「micro-SIM」カードに比べて約30%小さく、また15%薄くなっており、通常サイズのSIMカードと比べればおよそ60%も小さい。またアダプターを利用することで、既存のmicro-SIMなどを採用する端末にも対応するという。

G&Dではすでに携帯通信事業者に向けたサンプル出荷を始めており、この超小型SIMカードを採用した携帯端末は来年にも市場に出回る見通し。また、同社では現在、ETSI(European telecoms standards Institute:欧州電気通信標準化機構)から認証取得手続きを進めているという。

SIMカードのサイズが小さくなると、それだけ端末内部での占有スペースが減ることから、空いたスペースにより大型のバッテリーを搭載したり、端末自体をさらに小型化・薄型化することなど、製品設計上の自由度が高まるメリットがある。

今年5月には、アップル(Apple)が、micro-SIMより小さなサイズのSIMカードの規格を提案したことが伝えられていた。いまのところiPhoneなどにmicro-SIMカードを採用している同社では先ごろ、「仮想SIMカード」(virtual SIM)に関する特許も出願しており、サイズの小型化とは別に、将来的にはSIMカードの機能をソフトウェアベースに置き換える可能性を指摘する声も上がっていた。

インフォーマ・テレコム&メディア(Informa Telecoms & Media)の主任アナリスト、マリック・サーディ(Malik Saadi)氏はComputerworldに対し、「仮想SIMカードが登場するのは時間の問題」と述べ、携帯通信事業者にとっては、物理的なSIMカードが可能にしていた端末に対するコントロールの一部が失われるといったデメリットと同時に、M2M分野などで新たな機会が生まれてくるメリットもあるとしている。

【参照情報】
The SIM cards they are a shrinkin'. Introducing the nano-SIM - GigaOM
New nano-SIM card will result in thinner smartphones - Computerworld
G&D nano-SIM may give iPhones, more an even smaller profile - Electronista
アップルがさらに小型のSIMカード規格を提案 - 「埋め込み型への布石」の可能性も

アップルがマイクロSIMよりさらにサイズの小さな新規格の提案を、欧州電気通信標準化機構に行ったという記事はこちら

アップルでは、複数の携帯通信網をSIMカードの入れ替えなしで使い分けられる「ユニバーサルSIM」など、独自のSIMカード開発の可能性が浮上していたことがある。

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