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Wi-Fiローミングの新たな枠組みづくり - GSMAとWBAが協力発表

2012.03.21

Updated by WirelessWire News編集部 on March 21, 2012, 16:14 pm UTC

世界の携帯通信事業者がつくる業界団体のGSM Association(GSMA)と、Wi-Fi関連の業界団体Wireless Broadband Alliance(WBA)が、データトラフィックの急増に対応するためのWi-Fiローミングに関する標準化で協力を進めることになった。両団体が20日発表した。

スマートフォンやタブレットなどの携帯通信端末ユーザーが増加を続けるなか、トラフィックをWi-Fi網に迂回させるいわゆる「Wi-Fiオフローディング」の動きが、日本以外でも活発化してきている。ただし現状では、特に統一された規格も無いため、ユーザーはWi-FiアクセスポイントごとにIDの入力を求められるなどの煩わしさが残っている。また、利用できるWi-Fiホットスポットも、基本的にはユーザーが契約する携帯通信会社(ならびに提携先の企業)のWi-Fi網に限られるため、大規模な普及に向けてはこれらの課題を解決する必要がある。

新たに打ち出された取り組みでは、SIMカードを使ってユーザーのIDを自動判別できるようすることで、Wi-Fiホットスポットの利用に伴うわずらわしさをなくすことを目標のひとつに挙げている。また、そのために必要となるセキュリティや課金の仕組み、技術仕様などに関するガイドライン策定などを進めていくという。

GSMAとWBAでは、それぞれがすでにWi-Fiローミングのための規格づくりを進めている。両者は今後、GSMAの「GPRS Roaming Exchange」(GRX)ならびにWBAの「Wireless Roaming Intermediary Exchange」(WRIX)という2つを組み合わせ、共通のフレームワークを策定を目指す。

この話題を採り上げたReutersでは、一部の携帯通信事業者が早ければ12ヶ月以内にも新しい技術を導入するいっぽう、広汎な展開については2〜3年を要するとの見通しを記している。ただし、GigaOMでは、WBAが独自に進めてきた「Passport」プログラムの「Hotspot 2.0」規格に対応する機器が今年後半にも市場でに投入されるとしながら、共通のフレームワークが定まる時期については2013年以降とするGSMA幹部の見通しを紹介している。

【参照情報】
GSMA AND WBA COLLABORATE TO SIMPLIFY WI-FI HOTSPOT ACCESS FOR SMARTPHONES AND TABLETS(PDF) - WBA
Telcos to ease cellphones' use of WiFi hotspots - Reuters
New Wi-Fi roaming initiative could soon allow your smart device to connect to hotspots automatically - TNW
Roaming: the missing piece to the smartphone-Wi-Fi puzzle - GigaOM
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