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次世代小型SIMをめぐり、アップルと競合端末メーカー各社が対立(FT報道)

2012.03.22

Updated by WirelessWire News編集部 on March 22, 2012, 10:15 am UTC

携帯通信網に接続するための次世代の小型SIMカードの規格策定をめぐり、アップル(Apple)と、ノキア(Nokia)など複数の競合端末メーカーとの間で争いが生じていると、Financial Times(FT)が英国時間20日に報じた。

FTによると、アップルは「ナノSIM」("nano-SIM")と呼ばれる次世代SIMの標準として、同社が開発した規格を採用するよう主張。これに対し、ノキア(Nokia)やモトローラ・モビリティ(Motorola Mobility)、リサーチ・イン・モーション(Research In Motion)など他の大手スマートフォンメーカーは別の規格を推しているという。

現在普及している小型SIM(micro-SIM)は、アップルの「iPhone 4S」や「iPad」、ノキアの「Lumia」シリーズなどに搭載されているが、これに比べてnano-SIMはさらに薄く、大きさも3分の2ほどのものになるという。

標準として採用された規格はどのメーカーでも利用できることになる。ただし、アップルが推す新規格では「ドロワー」("drawer":引き出し)と呼ばれるSIMを保護するためのパーツが必要になるため、対立陣営の各社ではこれが端末を設計する際の制約になりかねないとの懸念を抱いているようだ。

来週開催予定の欧州電気通信標準化機構(European Telecommunications Standards Institute:ETSI)の会合では、このSIMカードの新規格に関する投票が行われ、標準が決定される見通し。この会合に向けて、アップル側ではすでに参加を予定する欧州の主立った携帯通信事業者への根回しを終えており、また新たに複数の海外子会社を設けて自社案を支持する参加者の数を増やすなどの策も講じているという。

携帯通信端末のユーザーの間で、より大きな画面や大容量バッテリーの搭載を求めるニーズが増大するなか、より小さなSIMカードの実現は端末の小型化・薄型化などにつながるメリットがあるとされている。昨年5月にはアップルが新たなSIM規格をETSIに提案したことが伝えられいた。また昨年11月には、ドイツのジエセッケ&デブリエント(Giesecke & Devrient)社が現行の「micro-SIM」より30%小さい「nano-SIM」を発表していた。

【参照情報】
Battle looms over mobile Sim cards - FT
Apple fighting Motorola, Nokia, and RIM over nano-SIM standard - The Verge
Apple Still Fighting for Smaller SIM Card Standard for Future iPhones - MacRumors
独G&D社、「nano-SIM」カードを開発 - 「micro-SIM」より30%小さく
アップルがさらに小型のSIMカード規格を提案 - 「埋め込み型への布石」の可能性も

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