MM総研(東京都港区、所長・中島 洋)は2012年3月13日に、2016年度までのスマートフォン市場規模の予測を発表した。
2011年度の総出荷台数は前年比11.3%増の4,190万台で、2007年度の5,076万台以来4年ぶりの4,000万台市場へ回復することが確実としている。このうちスマートフォン出荷台数は前年度2.7倍の2,340万台で総出荷台数の55.8%を占め、通期で初めてスマートフォンが過半数に達する見通しだ(図1)。
2012年度以降の総出荷台数は2012年度:4,060万台、2013年度:4,100万台、2014年度:4,210万台、2015年度:4,095万台、2016年度:4,265万台となり、4,100〜4,200万台規模で推移すると予測している。このうちスマートフォン出荷台数は、2012年度:2,790万台、2013年度:3,080万台、2014年度:3,340万台、2015年度:3,355万台、2016年度:3,555万台と予測、2013年度にはスマートフォンの割合が7割を超え、2015年度に8割を超えるとみている。
▼図1:携帯電話の出荷台数予測とスマートフォン比率(2011年度〜2016年度)
一方契約件数をみてみると、2012年3月末のスマートフォン契約数は2,522万件となり、スマートフォンとフィーチャーフォンを合わせた端末総契約数1億1,232万件に占めるスマートフォン契約比率は22.5%になると予測。その後は2013年3月末:4,335万件(37.7%)、2014年3月末:5,659万件(48.3%)、2015年3月末:6,629万件(55.8%)、2016年3月末:7,447万件(62.1%)、2017年3月:8,119万件(67.3%)となり、2014年度末にはスマートフォン契約数が過半数になると予測している(図2)。
▼図2:スマートフォン契約数・比率の推移予測(2012年3月〜2017年3月)
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2011年3月末のスマートフォンOS別契約数シェアはiOS 49.6%、Android 40.4%だったが、2011年12月末にはAndroid 58.1%、iOS 37.2%とAndroidが逆転している(図3)。
▼図3:スマートフォンのOS別契約数シェア(2011年3月末と12月末の比較)
注:ここでいう携帯電話端末市場とはスマートフォンと従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)の合計のこと。端末総契約数はスマートフォン契約数とフィーチャーフォン契約数の合計で、データ通信カードや通信モジュールの台数や契約数は含まない。
【情報ソース】
MM総研の2012年3月13日のニュースリリース
・スマートフォン市場規模の推移・予測(12年3月)
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