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欧州キャリア幹部:「ノキアのLumiaは力不足」-いまひとつの売れ行きに厳しい見方

2012.04.18

Updated by WirelessWire News編集部 on April 18, 2012, 12:59 pm JST

ノキア(Nokia)のWindows Phone搭載スマートフォン「Lumia」について、「iPhoneやAndroidスマートフォンに太刀打ちできていない」とする声が欧州の複数の携帯通信事業者の間で出ているとReutersが伝えている。

欧州市場では昨年第4四半期から、マイクロソフトのWindows Phone OSを搭載するノキアの「Lumia 800」「Lumia 710」が販売されている。だが、これまでのところ、これらの製品の売れ行きはiPhoneやアップル(Apple)のiPhoneや、サムスン(Samsung)のGalaxyシリーズと競争できるほどにはなっていないという。

Lumiaシリーズの売れ行きについては、ノキアが先週行った業績予想の下方修正の発表の際、1-3月期の販売台数が推定200万台強となり、アナリストらの予想していた300万台を下回った可能性が伝えられていた。

この売れ行き不振の理由について、通信キャリアのなかには「値段の割高さ」を指摘する声もあり、また認知度不足を挙げる声もあるとReutersは記している。

前者については、ノキアからの卸値が平均220ユーロ(推定)と事前の予想より低く、競合するサムスンのハイエンド機種(推定 300〜500ユーロ)やiPhone(600〜700ユーロ)と比べるとはるかに安いにもかかわらず、こうした声があがっているとReutersは記した上で、「Lumia製品を消費者に買ってもらうのは、事前に予想していたよりも難しいということが明らかになりつつあるのかもしれない」という野村證券アナリスト、リチャード・ウィンザー(Richard Windsor)氏のコメントを紹介している。

いっぽう、後者については、在る匿名の通信キャリア幹部の「店に入ってきて『Window Phoneが欲しい』という人はいない』とのコメントがあり、さらに「Windows PhoneはPCとの連携などに優れ、『すごいこと』をたくさんできるにも関わらず、それを知っている消費者がほとんどいない」「Lumiaがあのハードウェアのデザインで、Android OSを搭載していたら、もっとずっと売りやすかっただろうに」という発言も紹介されている。

特に欧州の携帯通信事業者のなかには、自社の財務的な負担が大きいiPhoneの影響力を抑える代替選択肢を求める声が前から強くあり、その分マイクロソフト/ノキアに対する期待も大きかったとされる。だが、この期待がいまは「空振り」した状態で、フラストレーションも溜まり気味。「挑戦者である両社は、市場をひっくり返すような革新的な製品を出してくるか、莫大な予算を投じてマーケティングを展開する必要があるが、いまのところはそのどちらもできていない」という厳しい意見もあるという、通信業界コンサルタント、ジョン・ストランド(John Strand)氏の話も引用されている。

【参照情報】
Mobile operators unconvinced by Nokia's revival bid - Reuters (UK)
European carriers: Lumia phones are 'not good enough' to compete with iPhone and Android -
Nokia can't compete with Apple, Android, say European carriers - CNET
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