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オラクルが連敗 - 対グーグルJava関連訴訟、API 37件の著作権侵害を判事が却下

2012.06.01

Updated by WirelessWire News編集部 on June 1, 2012, 11:46 am JST

Java技術に関する知的財産権の侵害をめぐってオラクル(Oracle)とグーグル(Google)が争っている裁判で、米国時間31日この裁判を担当するウィリアム・アルサップ(William Alsup)連邦地裁判事が、37件のJava APIに関する著作権をグーグルに侵害されたとするオラクルの訴えを退ける判決を下した。これにより、オラクルはこの裁判で連敗を期した格好となり、控訴の可能性は残されているものの、全体として敗色濃厚となっているという。

この日の判決は、オラクル側から著作権侵害の訴えがあったAndroidで使われている37件のJava APIのSSO("structure, sequence, and organization")に関するもの。CNNMoneyでは、これらのAPIが全体の根本にかかわる不可欠なものであるため著作権保護の対象にはならないとする同判事の見解を記し、さらに「オラクルの主張を認めると、ある一連のコマンドを実行するためのコードが複数存在するような場合に、特定のバージョンのコードについて著作権を持つ企業やプログラマーがそれを根拠にして、他者が異なるバージョンのコードを書くことを妨害できてしまう」という判決分の一節を紹介している。

またThe Vergeによれば、同判事は、「Javaに含まれるあわせて166件のパッケージ(API)のうち、129件についてはいかなる侵害も認められず、残りの37件についても、Androidに含まれるプログラム・コードの97%がグーグルによって新たに書かれたものであり、残り3%も自由にコピー可能(replicable)なもの」と判決文に記しているという。

ただし、ZDNetによれば、この判決は争点となった37件のAPIだけに関するものであり、けっして「だれでもJava APIパッケージをライセンスを受けずに使用して構わないということにはならない」という。

オラクルに対してはすでに、グーグルによるJavaの特許権侵害の訴えを却下する判定が下されている。またグーグルのJava API利用に関して陪審員団から「著作権侵害」の判断が出されていた問題についても、それが著作物の「フェアユース」(公正な利用)に該当するかという点で陪審員団の意見が分かれ、また審理のやり直しを求めたグーグルに対しては同判事が「実際的な価値のない」問題としてこの請求を退けていた。

【参照情報】
Judge deals deathblow to Oracle in Google fight - CNNMoney
Judge: Oracle Java API elements not copyrightable, related claims against Google dismissed - The Verge
Judge hands another win to Google; rules 37 APIs not copyrightable - ZDNet
Strike 3: Judge rules against Oracle in copyright part of "World Series" trial against Google - GigaOM
「グーグルに特許権侵害なし」の判定 - オラクル対グーグルのJava関連訴訟
オラクル対グーグルのJava関連訴訟 - グーグルに「著作権侵害」の判断
オラクルvsグーグルのJava-Android特許訴訟、いよいよ山場に

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