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ボーダフォンとテレフォニカ、英国でネットワーク運営の合弁会社設立へ

2012.06.08

Updated by WirelessWire News編集部 on June 8, 2012, 11:25 am JST

英ボーダフォン(Vodafone)とスペインのテレフォニカ(Telefonica)は7日(現地時間)、英国内でそれぞれが展開する携帯通信網を管理・運営する合弁会社の設立計画を明らかにした。市場の成熟と深刻な景気後退がつづくなかで、経営合理化と今後本格化する4G網展開を加速させるための動きと伝えられている。

新会社の名称はコーナーストーン(Cornerstone)で、ボーダフォンとO2(テレフォニカ傘下の英子会社)の出資比率は50対50。新会社では、両社から1万8500箇所の基地局などを引継ぐことになる。なお、両社は今後もそれぞれのブランドでサービスの提供をつづけるという。

O2とボーダフォンは2009年にもネットワーク共有に関する契約を結んでいたが、今回の合意はこれを発展させたもの。両社では、合弁会社設立を通じ、2015年までに2G/3Gの人口カバー率を98%まで引き上げ、4G網に関しても2017年までに98%のカバー率を目指すとしている。

FTでは、今回発表された計画により、両社が負担するネットワーク関連のコストは25%程度減少し、2015年までにあわせて10億ポンドの経費節減が見込めるとする調査会社の見方が紹介されている。またThe Vergeでも、基地局の数を10%程度まで削減可能とするO2の説明が記されている。

さらに、両社の提供するネットワーク品質の向上が見込めることから、英国市場で首位を走るエブリシング・エブリウェア(Everything Everywhere)ーードイツテレコム(Deutsche Telekom)の「T-モバイル」(T-Mobile UK)とフランステレコム(France Telecom)の「オレンジ」(Orange)の統合会社ーーとの差が縮まる可能性も指摘されている。英国市場では現在、テレフォニカの「O2」が2位、ボーダフォンは3位となっている。

いっぽう、Bloombergでは、テレフォニカが同様の合弁会社の設立を他国でも検討しているとする関係者の話も紹介されている。同社は現在25か国で携帯通信事業者を運営しており、今回のようなネットワーク共有を通してコスト削減を目指しているという。

なお、約570億ユーロの債務を抱えるテレフォニカでは、本国での大規模な組織再編に加え、先月にはドイツでの事業を売却する意向を明らかにしていた。

【参照情報】
Vodafone and Telefónica to share networks - FT
Vodafone, Telefonica To Set Up U.K. Mobile-Phone Venture - Bloomberg
Voda-O2 pact may help UK get 4G faster than expected - GigaOM
Vodafone and O2 strike deal to collaborate on network of 18,500 mobile sites in UK - The Verge

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