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米連邦裁判事がアップルの訴えを却下 - 対モトローラ特許訴訟

2012.06.25

Updated by WirelessWire News編集部 on June 25, 2012, 10:15 am UTC

アップル(Apple)が特許権の侵害を理由にモトローラ(Motorola Mobility)を訴えていた訴訟で、シカゴ連邦上訴裁判所のリチャード・ポズナー(Richard Posner)判事は米国時間22日、アップルの訴えを全面的に退ける判決を下した。

この裁判は2010年より係争中で、アップルは当初、15件の特許権の侵害を理由にモトローラを訴えていたが、その後、裁判の過程でアップルはこの侵害件数を4つにまで減らしていた。それに対し、モトローラ側からも、同社が保有する複数の特許権の侵害を理由にアップルを相手取った訴えが出されていたが、こちらも1件まで減っていた。

ポズナー判事は先ごろ、アップルとモトローラ双方の訴えについて、両社がそれぞれ提示した損失額を証明するだけの根拠が不十分であると述べていた。また同判事は、モトローラによる特許権侵害によって想定される損失より、公共の利益に対する損失のほうが大きいとして、アップルの訴えは「馬鹿げている」と述べていたとも伝えられている。

その後、両社は再度主張を展開する機会を与えられたが、同判事を納得させるだけの根拠を示すには至らず、賠償金・販売差し止めともに認められなかった。

この件を採り上げたFOSS Patentsや、同記事に言及したFortune「Apple 2.0」では、「特定の特許の侵害は当然違法だが、アップルがこの訴訟で主張してきたような製品全体("as a whole")のモノマネはまた別の問題で、しかもそうしたモノマネは完全に合法なもの」「アップルが侵害されたと主張する4件の特許については、カバーする範囲がとても狭くしかも回避可能なもので、実際に3件についてはポズナー判事自身が回避策を示唆」「アップル側の弁護士は、モノマネの事実に焦点を当てすぎた結果、特定の特許を侵害されたことによる過去ならびに将来の金銭的な損失について十分に納得のいく説明をしなかった」「モトローラに対しては、同社が必須標準特許を使って他社を訴えることを認めなかった」などの点に注目。さらに、ポズナー判事が、現状の特許制度が機能しなくなっているとして、そうした制度の不備を利用するような特許訴訟が増えることを望んでいないことを明確にした、とも指摘している。

法律的な判断に際して経済的側面を重視するいわゆる「シカゴ学派」(Chicago School)の中心人物の1人とされるポズナー判事が、いっこうに終息の気配がみえないスマートフォンやタブレット関連の特許訴訟について下した今回の判断が、世界各地で続く各社間の裁判に今後どのような影響を及ぼしていくかが注目される。

Judge Poser dismisses Apple-Motorola complaint

【参照情報】
Judge Posner's dismissal of two-way Apple-Motorola lawsuit has many important implications - FOSS Patents
Why Judge Posner pulled the plug on Apple v. Motorola - Fortune
Court dismisses Apple smartphone patent claims against Motorola - GigaOM
Will Success Spoil the Chicago School? - Businessweek
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